タロス星の幻怪人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 20:33 UTC 版)
「クリストファー・パイク」の記事における「タロス星の幻怪人」の解説
「en:The Menagerie (Star Trek: The Original Series)」も参照 2267年、パイクはU.S.S.エンタープライズの指揮をジェームズ・T・カークに委譲し先任大佐となっているが、健康上に大きな問題を抱えている。常人と変わらぬ余命や知能を有しつつも生命維持装置付きの車椅子に繋がれ、意思伝達は信号ランプとビープ音で示すのみという、いわば全身不随の重い障害を患っている。その前年、視察旅行中に搭乗していた練習船で事故が発生し、士官候補生たちを救助する最中に多量のデルタ線に被曝したためである。 第11宇宙基地で静養中、かつての部下であるスポックによって半ば強引にエンタープライズに乗せられ、13年前に訪れたタロス4号星へ移送される。2267年当時、タロス4号星は接近禁止区域で違反者は死刑という厳しい罰則が設けられていたが、それにも関わらずスポックは秘密裏に計画を練り、タロス人とコンタクトを取りつつエンタープライズを乗っ取るという艦隊規則違反を犯している。自らの死を賭してまで行動に出たスポックをパイクは憂い、何度も「ノー」のピープ音を鳴らし続けて周囲に知らせようと努めている。 結局スポックの規則違反が明るみとなったため、メンデス准将、カークらと共に軍法会議へ出席する。会議中、タロス人とスポックから提出された証拠映像によって、タロス4号星で起きた顛末とスポックの犯行理由が明らかとなる。事情を察したカークから「向こう(タロス4号星)へ行きたいか」と問われた際には「イエス」の意思を示し、タロス人もパイクの受け入れを許可したため、旧知のヴィーナと共にタロス人の施す幻影の中で余生を過ごすこととなった。 なお、反乱罪を犯したスポックと、巻き込まれるという形ながらその違反に加担したカークであったが、艦隊司令部はパイクの業績と現状を鑑み、特例として規則違反を免責しスポックらの行動を承認する措置を取っている。
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