ソン・ハローチョの有名曲および関連ミュージシャン等
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ソン・ハローチョで最も有名な曲の1つは、「ラ・バンバ」(La Bamba)である。 ベラクルス出身の歌手で映画俳優だったAndres Huesca(アンドゥレス・ウエスカ)はメキシコ映画の黄金時代にメキシコで活動した後、アメリカに進出し、アメリカでも、映画、ラジオ、レコード等の形で活動をしだして…という流れで、1944年のディズニーアニメ映画のサントラで、ソン・ハローチョの音楽が起用されたのに関わったりしたが…そのアンドゥレス・ウエスカは、アメリカに来る前の1940年頃に、ソン・ハローチョの曲として伝統的に昔からあった「ラ・バンバ」の曲をヒットさせてもいる。それから20年近く経った1958年にリッチー・ヴァレンスが、その伝統的なソン・ハローチョの曲をロック版にして、ソレが世界的に大ヒット。そのリッチー・ヴァレンスの伝記的映画『ラ★バンバ』が1987年に公開され、ロス・ロボスが歌ったバージョンが世界的にヒット。その結果、「ラ・バンバ」がソン・ハローチョの曲として最も有名なモノになった。 「ラ・バンバ」以外のソン・ハローチョの古くからの有名曲としては、「El Chuchumbé」(エル・チュチュンベ)も有名である。この「エル・チュチュンベ」の歌詞は18世紀末に創られたもので、当時のキリスト教会の聖職者による性的虐待問題を非難する内容が織り込まれていた為、異端審問にかけられ歌うことを禁止された、という歴史的経緯を持ち、そういう観点からも、まさにソン・ハローチョの曲だ、といえる楽曲である。 1990年代に入り、カフェ・タクーバが、アルバム『Re』の収録曲として、ソン・ハローチョとパンク・ロックを融合させた楽曲「El Aparato」(エル・アパラト/The Machine)を発表。 ベラクルスのバンドとしては、Grupo Mono Blanco(グルポ・モノ・ブランコ)もよく知られたバンドである。 2000年代には、オゾマトリもソン・ハローチョとヒップホップ・ミュージックとを混ぜ合わせた楽曲を発表している。他にも、Quetzal(ケツァル)(英語)がソン・ハローチョを取り込んだ楽曲で知られている。 2010年代に入り、ラス・カフェテラスやラ・サンタ・セスィリア(英語)等、カリフォルニアを拠点に活躍する多くのメキシコ系アメリカ人バンドや、ニューヨークを拠点に活動するメキシコ系アメリカ人バンドのRadio Jarocho(ラディオ・ハローチョ)、メキシコ系とか関係ないがソン・ハローチョを研究しボストンを拠点に活動するディヴィド・ワックス・ミューズィアム(英語)等アメリカ各地で多くのミュージシャンやバンドがソン・ハローチョの音楽要素を取り入れた楽曲を創作したり、ベラクルスの異なるバンドの音楽をエレクトロニカ的にリミックスして新たな音楽を創ったりと、ソン・ハローチョの音楽は更にジャンルの境界線を押し広げ進化発展を続けている。
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