ソフトビニールキットとは? わかりやすく解説

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ソフトビニールキット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 23:20 UTC 版)

ガレージキット」の記事における「ソフトビニールキット」の解説

ソフトビニールキットは、スラッシュ成型呼ばれる方法作られ液状塩化ビニルモノマー金型流し込んで加熱し重合して得られる中空軟質樹脂ソフトビニールポリ塩化ビニル)製部品構成されるソフトビニール中空成形品を熱で柔らかいうちに脱型するため、型を分割しなくても型の入り口より大きくある程度勾配をもつ部品成形できる。金型であるため大量生産にも向くが、成形には専門技術者が必要。中空成形されるので大型商品向いている。逆に薄いものや細いものは成形難しい。脱型の際に一度変形することもあり幾何学形状など正確に複製するには工夫がいる。また逆勾配でも成形できるといって抜け大きさ角度には限度があるため、原型製作および部品分割時にはそれを考慮する必要がある素材特質から通常のプラモデル塗料定着悪く年月経過と共に素材から揮発する溶剤分で塗膜が溶出する。高い温度環境に置くと変形し直射日光紫外線変質するなど、経年変形大きい。塩化ビニル変質による健康への影響懸念されるソフトビニール1950年代以降人形など玩具広く使用されている。特に1960年代後半第一次怪獣ブーム時にマルサン商店発売したソフトビニール製怪獣人形大ヒット記録した。しかしこれらの初期ソフビ怪獣実際に画面見た印象かけ離れた造形のものが多かったため、ガレージキット黎明期にはソフトビニールレジンキャスト製のリアルなガレージキット対極位置にあるものと考えられていた。その考えを180度改めさせたのがビリケン商会1983年発売したメタルーナ・ミュータントである。従来ソフビ人形とほぼ同じ手法作られ一部の勘着部が動くギミックまで持っていたのにも関わらず、ハママヤオの造形によるリアルなプロポーションと、詳細なモールドは、従来ソフビ人形とは完全に一線を画すのだった。また価格先行して発売されレジンキャスト版の1/3と非常に低く設定されていた。この製品はガレージキットファンからの高い評価を受け、以後ビリケン商会はハママヤオ原型によるソフトビニールキットを次々と発売した程なくツクダホビー追随しその後海洋堂などの他のガレージキットメーカーもソフトビニールキットを手がけるようになったまた、初期キット多くムービーモンスター題材にしていたこともあり、アメリカ輸出されビリケン商会製のキット高い人気を得、アメリカでホライゾン等の幾つかのメーカーがソフトビニールキットを手がけるようになった

※この「ソフトビニールキット」の解説は、「ガレージキット」の解説の一部です。
「ソフトビニールキット」を含む「ガレージキット」の記事については、「ガレージキット」の概要を参照ください。

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