妙純傳持ソハヤノツルキウツスナリとは? わかりやすく解説

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妙純傳持ソハヤノツルキウツスナリ

(ソハヤノツルキウツスナリ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/26 03:18 UTC 版)

妙純傳持ソハヤノツルキウツスナリ(みょうじゅんでんじそはやのつるぎうつすなり[注釈 1])は、鎌倉時代に作られたとされる日本刀太刀)である。日本重要文化財に指定されており、静岡県静岡市駿河区にある久能山東照宮が所蔵する。徳川家康の愛刀として有名で、ソハヤノツルキ[注釈 2]三池の御刀とも呼称される。文化財としての指定名称は「革柄蠟色鞘刀無銘(伝三池光世作)裏ニ「妙純傳持ソハヤノツルキ」表ニ「ウツスナリ」ト刻ス」で、「蒔絵刀箱」も附指定されている[2]


注釈

  1. ^ 半伝説的な名刀「ソハヤノツル」の写しであるが、日本語では近代に正書法が確立されるまでは濁点などを表さないことも多かったため、本刀の銘に基づく通称の「表記」は「ソハヤノツル」となっている。
  2. ^ 一部ではソハヤノツルと表記されていることもあるが、前注の通りソハヤノツル誤記である。
  3. ^ 徳川実紀』は19世紀前半に編纂された江戸幕府公式史書である。歴代将軍諡号を冠して、それぞれの将軍に関する記録まとめたもの(『御実紀』)を『東照宮御実紀』『台徳院殿御実紀』…と称する。徳川家康から10代将軍徳川家治までの事象を日毎に記述している。
  4. ^ ただし徳川家康の命日である元和2年4月17日旧暦であり、グレゴリオ暦では1616年6月1日となる。
  5. ^ さしうら。腰に刀を差した際に鞘が体に接する側。

用語解説

  1. ^ 「造込」は、刃の付け方や刀身の断面形状の違いなど形状の区分けのことを指す[5]
  2. ^ 「猪首切先」は、その特徴からイノシシの首の様に短い様から名付けられた[12]。猪首切先は鎌倉時代中期の太刀でよくみられる[12]

出典

  1. ^ a b c d e f g 本間順治; 佐藤貫一『日本刀大鑑 古刀篇3【図版】』大塚巧藝社、1966年、254頁。 NCID BA38019082 
  2. ^ a b 文化庁 2000, p. 135.
  3. ^ a b 日本刀の名刀「大典太光世」 - 刀剣ワールド 2021年2月2日閲覧
  4. ^ 光世(みつよ) - 刀剣ワールド 2021年2月2日閲覧
  5. ^ 刀剣春秋編集部 2016, p. 165.
  6. ^ 佐藤 1964, p. 240.
  7. ^ a b c d 辻本 1989.
  8. ^ a b 内藤 1989, pp. 43-.
  9. ^ a b c 笹木菜々子「(目利きのイチオシ コレクション)日本刀:上 久能山東照宮博物館 渡邉妙子」『朝日新聞』、2017年9月12日、夕刊、6面。
  10. ^ a b 革柄蝋色鞘刀〈無銘(伝三池光世作)/裏ニ「妙純傳持ソハヤノツルキ」/表ニ「ウツスナリ」ト刻ス〉 - 国指定文化財等データベース(文化庁)2015年10月1日閲覧
  11. ^ a b c d e f 歴史群像編集部 2015, p. 30.
  12. ^ a b 刀剣春秋編集部 2016, p. 166.


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