ストーリーの伝奇性と監督交代劇とは? わかりやすく解説

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ストーリーの伝奇性と監督交代劇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:19 UTC 版)

勇者ライディーン」の記事における「ストーリーの伝奇性と監督交代劇」の解説

当時ユリ・ゲラー出演番組などに代表される超常現象ブーム便乗する形で、チーフ・ディレクター富野喜幸が『海のトリトン』でも得意とした伝奇ロマン狙った企画だった。しかし、ロボットアニメというジャンルへの気負いもあり、伏線キャラクター設定活かしきれず、シリーズ展開混迷した末に監督の交代へと至った更にはそのオカルト路線が、NETテレビ株主朝日新聞の「スプーン曲げなどのオカルト超常現象ブームには迎合せず、徹底批判する」という当時キャンペーン反していたことで、その内容から超常現象などの描写封じる路線変更余儀なくされた。 この経緯について後年富野インタビュー述懐している。本作は元々、先行する『マジンガーZ』『ゲッターロボ』等と差別化を図るため、スポンサー了承の下でオカルト設定取り入れて企画された。しかし、第3話までの作画1クール第13話)までの話が固まったところで、後から決まったNETプロデューサーからオカルト排除業務命令出された。やむなく第4話から路線転換図りコミカルな要素盛り込んだ痛快活劇王道への修正を行うが、その後も「ちゃんと直っていない」と更なる直し要求するNET、「局の言いなりになるな」と反発する制作現場代理店スポンサー等富野元にそれぞれの立場からバラバラ要求出される板挟みになった富野はこれらをまとめ切れず騒動責任を取らされて降板させられた。 だが、脚本五武冬史富野に代わって監督となった長浜忠夫頑張り明朗な物語紡ぎ出し、後に「長浜アニメ」と称される路線確立した富野自身後任となった長浜の下で引き続き制作関わり、その演出見てかなりの影響受けたことを述べるなど、後の『無敵超人ザンボット3』から始まり『機動戦士ガンダム』経て開花した富野ロボットアニメ萌芽うかがわせる作品となったまた、皮肉にも交代後の長浜の下で、ムー帝国遺跡出現ムー帝国末裔登場といった伝奇性の強い演出が行われ、物語の進行インパクト持たせる結果となる。

※この「ストーリーの伝奇性と監督交代劇」の解説は、「勇者ライディーン」の解説の一部です。
「ストーリーの伝奇性と監督交代劇」を含む「勇者ライディーン」の記事については、「勇者ライディーン」の概要を参照ください。

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