ジャポルノの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/24 08:52 UTC 版)
1996年頃からアメリカ西海岸地区にてXonair,AVEntertainmentsなどのオンラインアダルトDVDショップが開店し、インターネットを通じていわゆる日本のアダルトビデオのオンライン販売を開始した。 当初はアメリカ国内及び海外の外国人や日系企業の駐在員らが購入する場として定着していたが、それがロサンゼルスやニューヨークを中心とする若者達の間でも口コミで広まり、アメリカ国内でも認知されるようになった。これらのオンラインショップはアメリカ国内の企業であり、アメリカ国内にあるサーバに無修正画像があるかぎり、日本の猥褻物図画陳列罪に抵触するものではないため、日本の法律とは無関係に運営されてきた。一部のショップは、「無修正DVD」「海外無修正DVD」といった表現を用いたりもしていた。しかし、実際のところ「アメリカ国内にある日本の無修正アダルトビデオ販売サイト」というのは、アメリカ国内ではラリー・フリントのHUSTLER社などをはじめとする古くからのアメリカのポルノ業界と同じ位置づけにあるため、厳密には「アメリカで販売されるポルノ」の中の「アジアもの」の中の「ジャパニーズ」の作品であった。 一方、XonairとAVEntertainmentsの二大サイトが支配していたこの業界の勢力図は2000年、メディアフリークシティの登場により大きく変わることになる。それまでの既存の裏ビデオショップサイトが、英語と日本語の入り交ざったごく一部のハードコアアダルトビデオマニアを対象にしていたのに対し、メディアフリークシティは、ごく一般の人々を対象に親近感のあるデザインと読みやすく楽しめる内容、斬新な企画で新商品を紹介する手法で瞬く間に人気を集め、業界のトップにのし上がった。 また、時を同じくして、後に一世を風靡するKOKESHIというスタジオが登場する。KOKESHIは日本人だけではなく、アメリカ、ヨーロッパを対象として制作されて、海外マーケットで初めて受け入れられた日本のアダルトビデオであった。メディアフリークシティ編集部ブルー・スリー編集長が、このKOKESHIを他のいわゆる裏ビデオと明確に区別するために作ったのがジャポルノという言葉であり、AMORZ Entertainmentが、KOKESHIを2005年1月にラスベガスで行われたAVN Adult Expoに参加した際もKOKESHIを"Japorn"として紹介している。
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