シーマスター
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シーマスター(Seamaster )は防水時計のブランド「マリーン」から発展した。1948年発売。当初は通常オメガ製品のうち、後年における日常生活防水レベルの防水機能を備えたタイプに与えられたネームで、非防水モデルとのデザイン差はあまり大きくなかったが、1950年代後期以降はダイバーズウォッチとして防水性能を大幅に強化したヘビーデューティ系の「プロフェッショナル」も開発されるようになり、以降このネームを持つシリーズには、極めて多彩なバリエーションがみられる。多くの製品の裏面に、防水を象徴する伝説上の海獣・シーホースの刻印が入るが、「プラネット・オーシャン」などのシースルーケースの製品にはシーホースは見られない。 プロフェッショナルモデルは手動式のヘリウムエスケープバルブを搭載することでヘリウム飽和潜水時の風防の破損を防いでいる。バルブを開放した状態でも5気圧の防水性能を持っているが、水に濡れる際はバルブは閉めておくほうが望ましい。裏蓋には波模様とシーホースが彫られている。アメリカスカップモデルやジャック・マイヨールモデルなどの限定モデルがある。「アクアテラ」はヘリウム・エスケープ・バルブと回転ベゼルが排除され、ドレスウォッチとして使用できるようになった。そのため、飽和潜水には対応していないものの、150mの防水性能を持っている。2220以降のモデルではいずれの個体にもコーアクシャル機構を採用しており、簡易メンテナンスで飽和潜水が可能なモデルも登場している。クロノグラフもラインナップされており、「プロフェッショナル(ダイバー300)」、「プラネット・オーシャン」、「ブルヘッド」に採用されている。通常のクロノグラフは水中では使用できないが、シーマスターのクロノグラフは水中でも操作できるようになっている。 1990年代後半にはオメガマチックとよばれる自動巻発電機構を搭載したクォーツも登場したが、現在では生産されていない。映画『007』シリーズ(第17作目『ゴールデンアイ』から第22作目『慰めの報酬』)でジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナン及びダニエル・クレイグが着用したダイバーズウォッチとして知られている。なお、007の原作に出て来るのはロレックス である。 ダニエル・クレイグ役のジェームズ・ボンドは、シーマスター・アクアテラを愛用している。だが、クレイグ本人は私生活ではロレックスを愛用している。 旧モデルのシーマスター・アクアテラは、文字盤の模様が縦縞。 新モデルのシーマスター・アクアテラは、文字盤の模様が横縞。
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シーマスター
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「タラ (スクーナー)」の記事における「シーマスター」の解説
ブレイクエクスペディションズ社を設立したピーター・ブレイクは、船名をシーマスターに改称した。国際連合環境計画に参加し、ドキュメンタリーを撮影する計画を立てていた。計画では、極地、アマゾン川、太平洋のサンゴ礁を対象とし2001年から5年間を費やす予定であった。しかし、マカパに停泊中の2001年12月5日、海賊によってピーター・ブレイクが射殺され計画は中断した。 この航海は、ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーとして取り上げられ、生前に南極で撮影されたドキュメンタリーはHeart of Iceとして2002年7月28日に放映された。 ブレイクエクスペディションズは新たな支援者を求めたが、アメリカ同時多発テロ事件の影響で2社が手を引くなど不調に終わり、2003年8月ロード島に係留されていたシーマスターは売却されることとなった。
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