シーケンシャルターボの採用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 08:37 UTC 版)
「ツインターボ」の記事における「シーケンシャルターボの採用例」の解説
乗用車用ガソリンエンジンへのシーケンシャルターボ適用は1987年のポルシェ・959が初であるとされる。日本車では1990年のユーノス・コスモ用20B-REW、13B-REWが初である。後にトヨタ・スープラなどの2JZ-GTEや、2代目スバル・レガシィのEJ20でも採用された。なお、トヨタは「2ウェイツインターボ」、富士重工業は「2ステージターボ」と呼んでいた。 後にポルシェはシーケンシャルターボの採用をやめ、997型911から可変容量ターボの一種であるVGターボを片バンクに1基ずつ使用したツインターボで、低速トルクおよびターボラグの改善と出力向上を得ている。日本車においては、2002年の排出ガス規制強化により、マツダはロータリーエンジンへのターボチャージャー付加をやめ、富士重工業は4代目レガシィから低回転時のトルクを向上できるツインスクロールターボ(ツインエントリーターボ)に切換え、ターボチャージャーの数は1基のみになっている。 ガソリンエンジンにおけるシーケンシャルターボの採用は少なくなっているが、ディーゼルエンジンでは、BMWがバリアブル・ツインターボと呼ぶ直列タイプをN47D20T0に採用し、メルセデスのOM651も直列タイプであるボルグワーナーのR2S(レギュレーテッド2ステージターボチャージング)を採用、フィアットも1.9 マルチジェットツインターボに直列タイプのTST(ツーステージターボ)を、ヒュンダイも直列4気筒のU2 1.7およびR 2.2に直列タイプの2ステージターボを採用しており、国内メーカーではいすゞがギガにおいて6NX1エンジンに、エルフにおいて4JJ1エンジンに、フォワードやエルガにおいて4HK1-TC*において2ステージターボを採用している。三菱ふそうも、スーパーグレートやエアロエースに搭載される排気量7.7 Lの6S10エンジンで2ステージターボを採用している。また、マツダはSKYACTIV-D2.2と称して圧縮比を14程度まで低減した排気量2.2 Lのディーゼルエンジンに2ステージターボを採用し、初採用車となったCX-5以降の設定のある車両に搭載している。
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