【シングルアクション】(しんぐるあくしょん)
Single action.
拳銃の引き金と撃鉄に関する構造上の分類の一つ。
発射の際、薬莢を叩いた撃鉄がそのままの位置で停止し、発射前の定位置に戻らないもの。
引き金を引いた時の機械的動作が一つ(シングル)である事からこう呼ばれる。
これに対し、次弾発射のために撃鉄を再度引き起こす動作まで自動で行うものをダブルアクションと呼ぶ。
ダブルアクションよりも機構が単純なため引き金が軽く、暴発を引き起こしやすい。
その反面、引き金が軽いために手に余分な力が加わらず、筋肉の動きで銃身がブレることがないため命中精度は高い。
こうした特性から、軍隊・法執行機関などのプロユースではダブルアクションが、射撃競技や狙撃任務ではシングルアクションが優れている。
近年の拳銃は、シングルアクションとダブルアクションを切り替えられるように設計される事も多い。
回転式拳銃における欠点
回転式拳銃にシングルアクションを採用した場合、射手は一発撃つごとに手で撃鉄を引き起こさなければならない。
これによって発射手順が煩雑になって時間がかかり、銃撃戦への対応能力が著しく低下する。
一対一の単純な決闘であれば、「ファニング」などの技術で多少は補えるものの、戦場では致命的な弱点であった事は否めない。
このためダブルアクションの発明以降、シングルアクションの回転式拳銃はほとんど見られなくなった。
一方で半自動式拳銃の場合、シングルアクションであっても特に即応性は低下しない。
遊底の後退と同時に撃鉄も引き起こされるため、撃鉄を改めて引き起こす必要がないためである。
シングルアクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 06:06 UTC 版)
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シングルアクション (single-action trigger) は、一般的に拳銃の撃発(発射)作動を表現する語句であり、あらかじめ撃鉄(ハンマー)などを通常位置から撃発準備位置まで手動で移動させ、引金(トリガー)の操作により撃発させる作動機構を指す。
トリガーの動作で、ハンマーなどを撃発させるだけ(シングル)の機能を持つことを意味する。ダブルアクションと対比される。
採用される銃種
銃種による特性など
- 自動火器にあっては、発射時のスライド・ボルトの作動で撃鉄などが通常位置から撃発準備位置へ自動的にセットされる。速やかに次弾を発射できる反面、暴発のリスクが高まる。
- 自動式でないリボルバーやポンプアクション、ボルトアクションなどにあっては、発射ごとに撃鉄などが通常位置に戻されるため、そのつど手動で撃発準備位置まで移動させる動作が必要となる。撃鉄を起こす(撃発準備位置まで移動させることの通称)操作の際、あわせて排莢と次弾の装填がされる。
一部の自動火器は構造的に撃鉄をもたず、撃茎(ストライカー、撃針に質量を持たせたもの)をばねの力でじかに加速して撃発させる方式や、遊底が後退した状態から引金を引くと前進し、閉鎖とほぼ同時に撃発させる方式(オープンボルト)もある。
上記特性から自動式でない火器は連射時に多少の時間を要する。また撃鉄を引く動作が加わる(拳銃だと普通はグリップから親指を離して引く)ため連射時に手ブレしやすく命中精度でも不利となる。ただし撃鉄を先に持ち上げてある分だけ、撃発までの引金の行程(ストローク)が短くかつ軽くなり、初弾あるいは速射しない場合は手ブレが小さく、精密射撃に向いている。このため銃撃戦の機会が少ない国の警察用などにも根強い需要がある。またマグナムリボルバーは大威力に相応して機構の作りも重厚で動作が重いため、やはりシングルアクションを好む向きが少なくない。状況により使い分けるシングルとダブル両用の銃も多い。
シングルアクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 07:08 UTC 版)
ダブルアクションを簡易化したもので、簡易式エアブラシなどとも称される。エア流量の操作をレバーでおこない、塗料の流量は変えられないか、変えられる場合は本体後方に調整ダイアルがついているものが多い。レバー操作が一つ減るためシングルアクションと呼ばれる。扱いやすく一定量の吹き付けを行うには適しているが、強弱をつける操作が出来ないため細部の塗装などには向かない。その性質上安価なものが多い。
※この「シングルアクション」の解説は、「エアブラシ」の解説の一部です。
「シングルアクション」を含む「エアブラシ」の記事については、「エアブラシ」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
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