【シングルアクション】(しんぐるあくしょん)
Single action.
拳銃の引き金と撃鉄に関する構造上の分類の一つ。
発射の際、薬莢を叩いた撃鉄がそのままの位置で停止し、発射前の定位置に戻らないもの。
引き金を引いた時の機械的動作が一つ(シングル)である事からこう呼ばれる。
これに対し、次弾発射のために撃鉄を再度引き起こす動作まで自動で行うものをダブルアクションと呼ぶ。
ダブルアクションよりも機構が単純なため引き金が軽く、暴発を引き起こしやすい。
その反面、引き金が軽いために手に余分な力が加わらず、筋肉の動きで銃身がブレることがないため命中精度は高い。
こうした特性から、軍隊・法執行機関などのプロユースではダブルアクションが、射撃競技や狙撃任務ではシングルアクションが優れている。
近年の拳銃は、シングルアクションとダブルアクションを切り替えられるように設計される事も多い。
回転式拳銃における欠点
回転式拳銃にシングルアクションを採用した場合、射手は一発撃つごとに手で撃鉄を引き起こさなければならない。
これによって発射手順が煩雑になって時間がかかり、銃撃戦への対応能力が著しく低下する。
一対一の単純な決闘であれば、「ファニング」などの技術で多少は補えるものの、戦場では致命的な弱点であった事は否めない。
このためダブルアクションの発明以降、シングルアクションの回転式拳銃はほとんど見られなくなった。
一方で半自動式拳銃の場合、シングルアクションであっても特に即応性は低下しない。
遊底の後退と同時に撃鉄も引き起こされるため、撃鉄を改めて引き起こす必要がないためである。
シングルアクション
シングルアクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 07:08 UTC 版)
ダブルアクションを簡易化したもので、簡易式エアブラシなどとも称される。エア流量の操作をレバーでおこない、塗料の流量は変えられないか、変えられる場合は本体後方に調整ダイアルがついているものが多い。レバー操作が一つ減るためシングルアクションと呼ばれる。扱いやすく一定量の吹き付けを行うには適しているが、強弱をつける操作が出来ないため細部の塗装などには向かない。その性質上安価なものが多い。
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シングルアクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 05:10 UTC 版)
「トリガー (銃)」の記事における「シングルアクション」の解説
「シングルアクション」も参照 シングルアクション(SA)トリガーは、トリガーを引くたびに、ハンマーまたはストライカーを開放して火器を発射するという、「一つの動作」だけを実行する。ほとんどの小銃と散弾銃は、このタイプのトリガーを持っている。 コルト・ドラグーンのようなシングルアクション・リボルバーは、銃を発射するたびに、手でハンマーを起こさなければならない。シングルアクションのセミオートマチック・ピストルは、最初の一発を発射するときはハンマーを起こさなければならないが、ほとんどの設計では、ハンマーを起こす操作は、装填する操作の一部になっている。たとえば、弾倉を挿入してスライドを操作し、最初の弾を薬室に装填すれば、ハンマーまたはストライカーもまた、射撃可能な位置にコックされる 。 いったん初弾を発射してしまえば、スライドが自動的に動いて、次の発射のためにハンマーを起こす。このようなピストルは、一度コックしてしまえば、弾倉が空になるまでは、一発撃つのに一回トリガーを引くだけで発射できる。M1911やブローニング・ハイパワーは、このようなピストルの例である。
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