シングルの位置付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:47 UTC 版)
日本においてはシングルの価格が高いこともあり、伝統的にシングル販売からの収益が重視されてきた。また、業界にとって重要な収益源であるベスト・アルバムを販売していく上でも、「シングルが何曲入っているか」がその販売訴求力を大きく左右する要素であるため、間接的にもシングル発売の果たす役割は大きいといえる。 日本の音楽業界ではシングルの発売が先行するケースが多く欧米と異なる。アルバム発売後にシングルカットされるケースは少なく、アルバム発売前に1年ほどの期間をかけ先行シングルを数曲発売、アルバムへの期待感を盛り上げる場合が多い。極端な場合は、非ベストのアルバムであっても、発売済のシングル曲が大半を占め、新曲が少なくベスト・アルバムのような内容になることもある。 音楽配信(着うたフル・スマホ・PC配信での単曲販売市場)と、シングルCDとはチャート上全く別々の扱いとなっており、両者を合算した英米のようなチャートは存在しない。音楽配信シングルトラックの売上結果は日本レコード協会が認定しているが、10万・25万(プラチナ)・50万・75万・100万(ミリオン)、200万…という大くくりの認定が発表されるだけで、万の単位以下は公表されない。 日本ではシングル曲(メインとなる表題曲)をアルバムに収録する場合、シングルの価値を低下させないためなどからアルバムにはバージョンを変えた(リミックス及びイントロ(最初)・アウトロ(最後)を変える等)「アルバム・バージョン」を収録することが多く見受けられる。また、シングルの発売後にアーティスト等の意向によりミキシング等の変更が行われることで、「シングル・バージョン」が複数存在することもある。
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