シャハリヤール王と弟シャハザマーン王との物語とは? わかりやすく解説

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シャハリヤール王と弟シャハザマーン王との物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「シャハリヤール王と弟シャハザマーン王との物語」の解説

バートン版「シャーリヤル王とその弟の物語東洋文庫版「シャーリヤル王とその弟君の話」 昔々サーサーン朝ササン朝ペルシャ)にシャフリヤールという王がいた(Shahryār:物語上の架空人物)。王はインド中国治めていた。弟のシャハザマーンはサーサーン朝ササン朝ペルシャ)の北部都市サマルカンド治めていた。あるとき兄は弟に会いたくなり、サマルカンドの弟に使いをやって、自分都に弟を呼んだ。兄のもとに向け出発した際、兄への贈り物忘れた事に気付いたシャハザマーンが宮殿取って返すと、妃が一人奴隷浮気最中であった。彼は妃と奴隷殺してから兄の国を訪れたが、傷心のためひどく塞いでいた。しかし兄の留守の間、シャハザマーンは兄の妃が二十人の男奴隷二十人女奴隷を相手痴態限りを尽くすのを目撃し自分起きた出来事はこれに較べればましだと思って元気を取り戻した帰ってきたシャハリヤールは弟がすっかり明るくなったのを見て理由尋ねた。弟が目撃した事を聞き、さらに自分の眼でそれを確かめると、シャハリヤール衝撃のあまり弟と共に宮殿を後にして流浪の旅出た。 ある海辺一本木の下二人休んでいる時に魔神がやってきた。二人木に登って見ていると、魔神は頭の上から非常に美し乙女出し、その膝枕眠り始めた。木の上兄弟気付いた乙女二人自分と性交するよう言い、しなければ魔神起こして二人殺させる脅した怯えた二人言うとおりにした。済むと乙女は、自分婚礼夜に魔神さらわれきて今に至ること、しかしこれまで魔神眠っている隙に570人(最新マフディー版では98人)の男たち性交したこと、なんとなれば女が何かをしたいと思えば何者もそれを抑える事など出来ないことを語って聞かせた魔神でさえ自分達よりも酷い不貞遭っていることに驚嘆した二人それぞれの都へ帰っていった。 宮殿戻った兄のシャハリヤールはまず妃と件の奴隷達の首を刎ねさせた。そして大臣毎晩一人処女連れて来るよう命じ処女寝て翌朝になると殺ようになった三年もすると都から若い娘は姿を消してしまったが、それでも王は大臣処女連れて来るよう命じた。この大臣には娘が二人いたが、恐怖悩みやつれた父を見て、姉娘のシャハラザード自分を王に娶合わせるよう父に言った。王のもとに参上しシャハラザードは妹のドニアザードを呼び寄せた。王とシャハラザード床入りが済むと、ドニアザードはかねて姉に言い含められたとおり姉に物語ねだった古今物語通じているシャハラザード国中の娘達の命を救うため、自らの命を賭けて王と妹を相手夜通し語り始めた千夜一夜始まりである。

※この「シャハリヤール王と弟シャハザマーン王との物語」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
「シャハリヤール王と弟シャハザマーン王との物語」を含む「千夜一夜物語のあらすじ」の記事については、「千夜一夜物語のあらすじ」の概要を参照ください。

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