システム色度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 03:14 UTC 版)
RGB色空間パラメーター色空間白色点原色xWyWxRyRxGyGxByBITU-R BT.2020 0.3127 0.3290 0.708 0.292 0.17 0.797 0.131 0.046 Rec. 2020(UHDTV/UHD-1/UHD-2)の色空間はRec. 709(HDTV)では表現できない色を再現できる。Rec. 2020で使用されるRGBの原色は、原色を示すCIE 1931分光軌跡上の単色光源に一致している。Rec. 2020の原色の波長は赤が630nm、緑が532nm、青が467nmである。CIE 1931 色空間のカバー率は、Rec. 2020色空間が75.8%をカバーし、DCI-P3ディジタル・シネマ色空間が53.6%、Adobe RGB(英語版)が52.1%でRec. 709が35.9%である。 Rec. 2020色空間の開発中に、変換回路を使用せずにディスプレイにRec. 2020色空間を表示できるように想像上の色ではなく、実際の色を使うことが決定された。色空間が大きくなると色と色の差が大きくなるため、色表示の精度をRec. 709同等以上にするために1サンプルあたりの表示ビット数を1ビット増やすことが必要となった。 NHKは、以前にディジタル・シネマのビット深度を決定するために使用されたバーテンの式を用いて、Rec. 2020色空間のコントラスト感度(英語版)を測定した。Rec. 2020色空間でのサンプルあたり11ビットは、全ての輝度範囲で輝度の1段階の違いを識別する機能である視覚変調閾値を下回っている。NHKはUHDTVシステムであるスーパーハイビジョンシステムにサンプルあたり12ビットのRGBの使用を計画している。
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