ザ・キャッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/01 09:32 UTC 版)
ザ・キャッチ (The Catch)
- 1 ザ・キャッチとは
- 2 ザ・キャッチの概要
ザ・キャッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 08:32 UTC 版)
1954年のワールドシリーズはメイズ擁するニューヨーク・ジャイアンツとクリーブランド・インディアンスとの対戦で、第1戦は9月29日、ジャイアンツの本拠地ポロ・グラウンズで行われた。 2対2の同点で迎えた8回表、インディアンスは先頭のラリー・ドビーが四球で出塁、続くアル・ローゼンのヒットでノーアウト一、二塁とチャンスを作る。ここで打席に立ったビック・ワーツ(英語版)が打った打球はセンターのメイズの後方への大飛球となる。この瞬間、誰もがインディアンスの勝ち越しを予期し、試合が決まったと思った。 しかし、この打球を懸命の背走で追ったメイズは、ほとんど振り向くことなく、全速力のままボールの落下点に到達。グラブを大きく開いたメイズは肩越しに捕球すると同時に反転、内野に送球すると勢いで前方に倒れこんだ。固唾を飲んで打球の行方を追っていた大観衆は、ヒット性の当たりがアウトになったことを悟り、大歓声をあげた。ジャイアンツが絶体絶命のピンチを脱した一方で、インディアンスは試合を決めるチャンスを逃した。結局この試合は延長戦にもつれ込み、最後はジャイアンツがサヨナラ勝ちを収めた。そのまま勢いに乗ったジャイアンツは、下馬評で有利と見られていたインディアンスに4連勝のスウィープで優勝した。 このメイズのファイン・プレーはシリーズの流れを決し、メイズがボールをグラブに収める瞬間を見事にとらえた写真が広まったこともあり、「ザ・キャッチ」として今も語り継がれている。 また、ワーツは後に「あの打球が三塁打かホームランになったら、みな私の事など忘れているだろう」と語っていたという。
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