サハ・クハの増備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/14 17:10 UTC 版)
「西武451系電車」の記事における「サハ・クハの増備」の解説
本系列は1959年(昭和34年)11月から翌1960年(昭和35年)5月にかけてモハ451 - 470(モハ455・456は初代)が新製され、前述のように対応する同形態の編成相手は存在しなかったが、同年6月にはサハ1471形1471 - 1474が新製され、同時に落成したモハ471 - 474(モハ472は初代)と編成されて本系列のみの固定編成が誕生した。サハ1471形はモハ451形をそのまま中間車化した形態であり、仕様その他はモハ451形に準じている。 その後の増備は車両番号(以下「車番」と記す)を480番台・1480番台に飛ばし、1961年(昭和36年)6月までにモハ481 - 488・サハ1481 - 1492(モハ481 - 484、サハ1481 - 1486は初代)が新製されている。サハが4両多く新製されたのはサハ1489 - 1492についてはモハ301形(初代)の中間付随車として新製されたことによるものであり、同4両についてはCP・MG等補機を搭載しなかったことから他のサハ1471形とは仕様が異なっていた。 このように当初はモハ475 - 480・サハ1475 - 1480を欠番としていたが、1962年(昭和37年)7月に車番を詰める形で改番が実施され、モハ481 - 488はモハ475 - 482(モハ481・482は2代)へ、サハ1481 - 1492はサハ1475 - 1486(サハ1481 - 1486は2代)へそれぞれ改番されている。 さらに1962年(昭和37年)12月から1963年(昭和38年)2月にかけて、制御車クハ1451形(3代)1451 - 1456が新製された。当時は本系列の増備が完了し551系・601系の増備が行われていた時期であり、同6両はそれら2系列の採用実績を反映する形で改良が加えられた。すなわち、ベンチレーターのグローブ型化、側面窓サッシの無塗装化などが実施され、本系列で一番近代的な外観を有するが、客用扉下靴摺部分は本系列の特徴である太い形状のままとされた。また、当初より将来的な電動車化を見越して車内床部分に主電動機点検蓋(トラップドア)が設置されていた。同6両はモハ451形と2両編成を組み、捻出されたクハ1411形は他形式の電動車へ編成替えされた。 なお、1964年(昭和39年)1月に制御電動車(Mc)の形式記号がモハからクモハへ一斉変更されたことを受け、本系列の制御電動車もクモハ451 - 482と改称されている。 当初クモハ301形(モハ301形初代)と編成されていたサハ1483 - 1486(2代)についても、同形式の廃車に伴い本系列へ統合されることとなった。統合に際してはCP・MGを搭載して他のサハ1471形と仕様が統一され、編成相手にはクモハ455・456(いずれも初代)を編成替えの上で充当し、なお不足する電動車2両についてはクハ1455・1456を電装しクモハ451形483・484(いずれも2代)へ改称・改番の上で充当している。電装品は他のモハ451形と変わりなく、1964年(昭和39年)8月に竣功した。なお、クハ1451 - 1454については同年7月にクハ1471形1487 - 1490へ改称・改番され、クハ1451形(3代)は形式消滅している。
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