ゴブリナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 03:01 UTC 版)
「ブルーフォレスト物語」の記事における「ゴブリナ」の解説
ブルーフォレスト物語の看板キャラクターになっているものが「ゴブリナ」といわれるモンスターである。ルールブックの初出は「ゴブリナ種」という、ゴブリンの亜種としての設定である。 エルスフィアには「降魔」と呼ばれる、あらゆる事象を歪めて変質させる呪われたエネルギーが存在している。この降魔の影響を受けた生物たちは奇妙な姿に変異してしまうのであるが、その変異のすさまじさの表現として設定されたのがこのゴブリナである。 ゴブリナはゴブリンから突然変異して発生した種族で、降魔により変異する前のゴブリン本来の姿(先祖返り)とされる。醜く邪悪な性質を持つゴブリンと違って、ゴブリナは種族全てが人間の幼女(ただし獣耳つき)のような外見をしている。いわゆる萌え擬人化の先駆けとも言えるが、ゴブリンを美幼女に変えてしまうという発想は発売当時(1990年)においては斬新であった。また、これが影響して他のモンスターにも「〇〇リナ」という形で美幼女化してゲームに出演させるのが流行り、RPGマガジン誌上で、コボルトを擬人化した「コボリナ」、「ヌルリヌルリ(シェリーウェバ地方のスライム)」を擬人化した「ヌルリナ」、「ゾロリゾロリ(シェリーウェバ地方の巨大ゴキブリ型モンスター。女性プレイヤー人口の増加に歯止めをかけた原因として有名であり、同時に苦情も多かった)」を擬人化した「ゾロリナ」などを同誌の人気イラストレイターがイラスト化するという企画も行われたほどの人気キャラクターとなった。 ゴブリナは取替え子のような形でゴブリンの親から突然生まれる。ゴブリンよりも人間に近いメンタリティを持ち、ゴブリンの社会からは忌むべきものとして扱われ殺されるか捨てられてしまう。一方人間たちはゴブリナを見世物や奴隷としてつかまえるため狩りだすことが多い。総じて従順な性格をしているゴブリナは人間社会では貴重な「財産」として取引される。どこからも受け入れられないゴブリナだが争うことを嫌うため山の中で誰とも接触せずにひっそりと暮らしている。なお、ゴブリナは女性しか存在しない上に生殖能力も無く、止めに短命という一代限りの変異種である。サプリメント『ブルーフォレスト戦乱』には、ゴブリナ種をプレイヤーキャラクターとして使用できるルールが追加された。 ゴブリナはその人気に押されて、他のTRPG作品にも「友情出演」することとなった。
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