コンピュータによる歌唱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 01:39 UTC 版)
「デイジー・ベル」の記事における「コンピュータによる歌唱」の解説
デイジー・ベルは、世界で初めてコンピュータが歌った歌として知られる。1961年、ベル研究所のIBM 704が歌った。音声合成の主プログラムはジョン・ケリーとキャロル・ロックボーム(Carol Lockbaum)が、伴奏はマックス・マシューズがプログラミングした。それを録音したものは、アメリカ国立録音簿(英語版)に登録されている。 SF作家のアーサー・C・クラークは、1962年にベル研究所を訪れた際にIBM 704による歌唱のデモを見学している。1968年のSF映画・小説『2001年宇宙の旅』では、分解され機能を喪失しつつあるコンピュータHAL 9000が「デイジー・ベル」の一部を歌うシーンがあり、その際にIBM 704について言及している。映画での実際の歌声は、HAL9000役の声優ダグラス・レインによるものである。 その他にも、「コンピュータによる歌唱」にこの曲が使われる例が多くある。 1985年、クリストファー・C・ケイポンが、フロッピーディスクドライブコモドール1541(英語版)の読み書きヘッドの動作音で音楽を奏でるコモドール64用プログラムを作成し、デモとして「デイジー・ベル」を演奏した。 1999年にリリースされたデスクトップバーチャルアシスタントソフト「BonziBuddy(英語版)」は、ユーザから歌うように要求されると「デイジー・ベル」を歌った。このソフトのキャラクターは、リリース当初は緑のオウムだったが、後に紫のゴリラになった。 AppleがiPhone 4Sに搭載した、iOS向け秘書機能アプリケーションソフトウェアであるSiriにて、ユーザーが「歌って」とリクエストすると、Siriがデイジー・ベルの一節を口ずさんで返答する。また、マイクロソフトのAIアシスタント「Cortana」にも同様の機能がある。
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