コンピュータについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:57 UTC 版)
「高エネルギー加速器研究機構」の記事における「コンピュータについて」の解説
茨城県内では最高レベルの性能を誇る大型コンピュータシステムを運用している。 高エネルギー物理学実験には、加速器本体を制御する計算機と実験データを記録する大型サーバコンピュータが不可欠である。TRISTAN(トリスタン、Transposable Ring Intersecting Storage Accelerator in Nippon)計画では、加速器本体を制御するコンピュータとしてVAXシリーズが用いられ、実験結果のデータを記録するサーバとして、富士通の大型コンピュータが設置され、大規模マスストレージシステム(MSS: Mass Strage System)によってTBクラスのデータが記録されることになった。 基本アーキテクチャは、データバスが加速器実験の領域では標準となる高速データバスが用いられている。現在は、工業用の標準データバスシステム(10G-BASE)を基本として、各実験装置に搭載した組み込み用コンピュータで一次処理を行ったデータを、専用コンピュータに送るシステムとして運用。制御用も同じシステムからなる、二重冗長化データバスシステムで構成。 2006年3月1日から、KEKの研究に関わる分野や素粒子・原子核物理学に関連する分野の大型シミュレーション研究用として、IBMの「Blue Gene」(理論演算性能57.3TFLOPS)と日立製作所の「SR11000モデルK1」(理論演算性能2.15TFLOPS)が運用されている。
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