ブロック塀
別名:コンクリートブロック塀、コンクリートブロックウォール、CB塀
英語:concrete block wall
コンクリートブロックを積み上げて土地の区切りや目隠しなどに用いる構造物のこと。コンクリートブロックの塀。
一般的なコンクリートブロック塀は、ブロックの空洞部分に鉄筋を通し、モルタルを充填して空洞を埋めつつブロック同士も接着し、強度を確保しながら積み上げていく形で設けられる。転倒を防ぐために「控え壁」と呼ばれる構造がブロック塀と垂直になるよう設置される場合もある。
コンクリートブロックはA種、B種、C種の3種類の企画があり、それぞれ強度や用途が異なる。ブロック塀は最も強度の高いC種のコンクリートブロックが一般的に用いられる。
ブロック塀の安全基準は、建築基準法施行令(第62条の8)などに規定されているが、基準を満たさないブロック塀も存在しうる。経年劣化に伴い基準を満たさなくなった塀もあるが、そもそも建築基準を満たさない条件で設置された塀もあり得る。そうしたブロック塀は台風や地震などの自然災害が発生した際に倒壊して問題になる場合がある。
2018年6月に大阪北部を中心とする強い地震(大阪北部地震)が発生し、その際に高槻市の小学校に設置されていたブロック塀が倒れ、下敷きになった児童が死亡している。倒壊したブロック塀は安全基準を満たさない違法建築だった可能性が高く、かつて専門家によって倒壊の危険性が指摘されていたという。さらに同種の(倒壊する危険のある)ブロック塀は周辺複数箇所に存在することも明らかになっている。
コンクリートブロック(CB)塀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:45 UTC 版)
「塀」の記事における「コンクリートブロック(CB)塀」の解説
コンクリートブロック塀は建築用コンクリートブロックを積上げながら鉄筋・モルタルにより一体化させ建築する組積造の一種であり、明治以降のレンガによる組積造の技術と同時期に日本へ導入されたものである。普及は戦後の高度成長期の建材不足を補うために、CB造建築物もしくは集合住宅の間仕切壁としてコンクリートブロックが大量生産された際に塀としても広がった。
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