コア衛星とは? わかりやすく解説

コア衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 22:46 UTC 版)

全球降水観測計画」の記事における「コア衛星」の解説

2014年2月28日H-IIAロケット23号機で打上げられたコア衛星(主衛星)は、アメリカ開発した衛星本体にGPM マイクロ波放射計(GMI)、および日本開発した二周波降水レーダ(DPR: Dual-frequency Precipitation Radar)を搭載する太陽非同期軌道周回し軌道傾斜角は約65度、高度は約407キロメートルである。GPM 計画におけるコア衛星の役割は、DPR および GMI による同時観測により、全観測データ校正器(キャリブレータ)として機能することにあり、コンステレーション衛星含めたマイクロ波放射計降水観測精度向上させるDPRは、Ku帯(13.6GHz)降水レーダ(KuPR)と、Ka帯(35.5GHz)降水レーダ(KaPR)の2台のレーダ構成されている。高感度化を目的としたKaPRでは、KuPRでは測れない弱い雨検出に有効であり、強い雨検出可能なKuPRと同時に観測することによって、熱帯強い雨から高緯度の弱い降雪までの降水量高精度観測することができるようになるTRMM降雨レーダのような一周波のレーダでは得られない情報まで観測できるうになるため、降水量推定精度大幅に向上することができるようになる予定。KuPRはTRMM衛星PRとよく似ており, 245 km刈り幅(swath)をもつ(角度ビン49個)。その内側に, KaPRが120 km刈り幅を持つ。KaPRはMSHSというパターン角度ビンそれぞれ25個と24個)2つパターンスキャン実施しており, 両者互いに少しずれながらほぼ同じ刈り幅を観測していた。ところが2018/05/21に, HSのスキャンパターンが変更されたため, それ以前以後ではKaPRの刈り幅は異なっている。MSのスキャンパターンは変更されておらず, それはKuPRのスキャンパターン(の内側)のほぼ同じ地点観測している。 GMI受動センサーであり, 地球表面やと大気から放射されマイクロ波13異な周波数/偏光チャンネル観測する。これらのデータから、幅885 km定量的降水量分布図得られるGMITRMMマイクロ波放射 (TMI) の遺産引き継いでおり, それに4つ新しチャンネルと, より良い解像度と, より高精度校正加えたのであるGMIデータは, TDRSS中継衛星との多元接続リンクを介して, 地上継続的に送信される

※この「コア衛星」の解説は、「全球降水観測計画」の解説の一部です。
「コア衛星」を含む「全球降水観測計画」の記事については、「全球降水観測計画」の概要を参照ください。

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