グリーンアロウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 12:47 UTC 版)
2000年代、ミシュコルツ市電では持続可能な交通機関を念頭に置いた路面電車の近代化を目標とする「ミシュコルツ都市路面電車網開発プロジェクト」、通称「グリーンアロウ(ハンガリー語版)(英語: Green Arrow、ハンガリー語: Zöld Nyíl)」が立案され、2006年以降の欧州連合からの資金援助の調達、経済的・技術的準備を経て、2009年以降以下のように線路、施設、車両など全般にわたる大規模な改修・近代化が実施された。 線路・架線の改修 - 既存の路線網について線路や架線、架線柱交換、電停の屋根の設置などの更新工事を実施。 路線延伸 - ディオシュジュール(Diósgyőri városközpont) - フェルソ・マジュラート(Felső-Majláth)間、全長1.5 kmの延伸を実施。これに合わせてディオシュジュール電停についても路線バスのバス停と一体化したターミナルとして整備された。 車両基地の改修 - 超低床電車の導入に伴うもので、修理や洗車設備を一新した。 超低床電車の導入 - 2014年から営業運転を開始し、2015年までに全ての列車が超低床電車による運行に切り替えられた。詳細は後述。 変電所の設備改修 ティサ駅前電停の整備 - 軌道の一部経路変更を含む大規模な改修工事を実施。 電停への案内表示装置の設置 - 各電停に列車の現在地や到着を表示するLEDディスプレイを設置。 路面電車優先信号機の設置 フリーwi-fiへの対応 主要なプロジェクトは2015年末までに完了しており、これによりミシュコルツ市電は「東欧圏で最も近代化された路面電車システム」と称される程の近代化を成し遂げている。 電停の案内表示装置(2018年撮影) バリアフリーに適した超低床電車(2014年撮影)
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