クラシックの惜敗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:52 UTC 版)
転厩初戦は3月16日、皐月賞のトライアル競走であるスプリングステークス(GII)だった。初体験の稍重馬場ながら1.4倍の1番人気に支持される。例によって最後方追走からのスパートするが、稍重馬場で末脚が活きなかった。先行策から先に抜け出したビッグサンデーだけを捕まえることができず、4分の3馬身差の2着に敗退する。それから4月13日にはクラシック第一弾の皐月賞に臨む。武豊騎乗の弥生賞優勝馬ランニングゲイルや、3戦2勝毎日杯2着のヒダカブライアンを押しのけ、2.9倍の1番人気に推されていた。サニーブライアンが先導する中、メジロブライトは通常通り最後方待機となる。直線では大外から追い上げたが、11番人気サニーブライアン、10番人気シルクライトニング、12番人気フジヤマビザンといった伏兵をかわすことができず、4着に敗退する。 続いて6月1日、第二弾の東京優駿(日本ダービー)に臨む。直線の短い中山では、サニーブライアンの逃げ切りを許したが、長い東京では後方追い込み勢に分があると考えられており、メジロブライトは人気を集めて、2.4倍の1番人気に支持される。皐月賞6着ランニングゲイル、若草ステークスと京都4歳特別を連勝中のシルクジャスティスという追い込み脚質がそれに続いていた。一方、逃げ切ったサニーブライアンは、前哨戦優勝馬のトキオエクセレントやサイレンススズカよりも支持されない6番人気だった。再びサニーブライアンが先導。メジロブライト同じく後方待機となり、大外から進出。直線で追い込んだが、再びサニーブライアンに逃げ切りを許した。シルクジャスティスすらかわすことができず3着に敗れる。 夏休みは、低いバーを飛ぶといった簡素な障害練習をしている。そして秋は、第3弾の菊花賞を目標とした。まず10月12日のトライアル競走の京都新聞杯で始動し、神戸新聞杯優勝馬マチカネフクキタルに次ぐ2番人気だった。春と同じ作戦でいつものように大外から追い込んだが、内を使ったマチカネフクキタルに叶わず3着となる。続く11月2日の菊花賞では、古馬相手の京都大賞典を勝利したダービー2着のシルクジャスティスに次ぐ2番人気に支持される。前走敗れたマチカネフクキタルを上回る人気を得ていた。同じように出遅れ、後方追走、大外追い上げとなるが、今回は仕掛けのタイミングを早めて、第3コーナーから進出。最終コーナーで既に先頭を狙えるポジションを確保する積極策に出たが、直線で末脚が利かなかった。抜け出したマチカネフクキタルに抵抗することができず、3着に敗れる。クラシックは、父同様に、人気を集めながら惜しい全敗、無冠に終わる。(詳細は#父仔を参照。)
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