クライスラーUK傘下に、そして終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 00:42 UTC 版)
「サンビーム (自動車)」の記事における「クライスラーUK傘下に、そして終焉」の解説
しかしこの時、ルーツ・グループは倒産の危機に陥っていた。レイランド・モーターズ(後のブリティッシュ・レイランド)との合併交渉が不調に終わり、1964年にはルーツの株式の30%が米国クライスラーの手に渡ったことで、1970年に社名はクライスラーUKと改められた。そして、前年の1963年にクライスラーが傘下に収めたフランスのシムカとの製品共通化が推進されることとなったが、シムカはかつてSTDモーターズのフランス側の末裔であったタルボ社を吸収合併した会社であり、STDが再び同じ会社の傘下となることとなった。 クライスラーはルーツとシムカ各車をひとつのブランドに統合し、最良の車種のみを残そうとしたが、その尺度はただ製造コストが低いということであり、新規開発車は従来の顧客層を失い、いずれも成功しなかった。タイガーはクライスラーV8エンジンへの換装に失敗し、1967年に生産中止、ヒルマン・インプ(英語版)ベースのサンビーム・スティレット(英語版)も1972年に中止された。サンビームの名を冠した最後のモデルは、1976年まで作られたヒルマン・ハンター(英語版)ベースのサンビーム・レイピア・ファストバッククーペ(英語版)とサンビーム・アルパイン(英語版)で、グレードによってアルパイン・レイピアと呼ばれた。 その後、1978年には3ドアハッチバックの「クライスラー・サンビーム」が登場、その後クライスラーの欧州事業がPSA・プジョーシトロエンに売却されると、新しいブランド名を冠し、往年とは逆に「タルボット・サンビーム」と呼ばれることになった。同車にはロータス製DOHCエンジンを搭載したホットハッチモデルも存在し、ラリーで活躍した。 ある意味でクライスラーUK時代では唯一の輝かしい存在ということも出来るが、この時点での「サンビーム」は車名であり、ブランドとしてのサンビームは1976年に終焉を迎えていると考えるべきである。 表 話 編 歴 ポータル 自動車 / プロジェクト 乗用車 / プロジェクト 自動車 自動車メーカー・ブランド 自動車の車種 - 自動車の車種名一覧 自動車の歴史 モータースポーツ 自動車画像 自動車関連のスタブ項目
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