クオリーメン〜シルヴァー・ビートルズ時代(1957年 - 1960年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 08:58 UTC 版)
「ビートルズの海賊盤」の記事における「クオリーメン〜シルヴァー・ビートルズ時代(1957年 - 1960年)」の解説
トニー・シェリダンとの共演による公式盤を除き、メジャーデビューの1962年より前のグループの音源としては、以下の3種類のみが知られている。 1957年7月6日のライヴ音源 クオリーメン(ビートルズの前身)がウールトン(リヴァプール郊外)のセント・ピーターズ・パリッシュ教会の祭で演奏したときの音源で、この日、ジョン・レノンとポール・マッカートニーが共通の友人の紹介で初めて出会った日の録音として特に有名である。退職したある元警察官が、ショーの会場で自らグルンディッヒ社製のポータブル・テープレコーダーの試し録りをしたテープを1994年に再発見した。テープにはひどい音質で、クオリーメンによるVernon Dalhartの「Puttin' On the Style」とエルヴィス・プレスリーの「Baby Let's Play House」の演奏が収められていた。後年、テープがサザビーズでオークションに出品された際に、「Puttin' On the Style」からの30秒間の抜粋が宣伝として公開された。テープはEMI により78,500ポンドで購入され、オークションで販売された録音テープとしては最高値を記録した。EMIはテープの音質が『ザ・ビートルズ・アンソロジー』に収録するには悪すぎると判断した。テープには復元作業が加えられ、2007年6月26日にBBCが放送したラジオのドキュメンタリー番組『The Day John Met Paul(ジョンとポールが初めて出会った日)』の中で、上記2曲の抜粋が放送された。 クオリーメンのアセテート盤(1958年) 1958年中頃にクオリーメンは、リヴァプールの録音スタジオ「Phillips' Sound Recording Services」で自ら金を払ってバディ・ホリーの「That'll Be the Day」とポール・マッカートニーとジョージ・ハリスン共作のオリジナル曲「イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー」を録音し、アセテート盤を作った。2曲ともに『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録されている。 ホーム・リハーサル(1960年) 1960年にグループが行った、1時間以上に及ぶリハーサルを録音したテープの音源も海賊盤として出回っている。録音の詳しい日時や場所は不明である。マッカートニーはかつてこのテープについて、1960年4月に彼の自宅で録音されたものであると語ったことがあるが、実際には数カ月間隔を空けて行われた2回のリハーサルの模様がテープに録音されている可能性がある。このテープからは3曲が『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録されている。テープには他にも、後にビートルズがスタジオで正式に録音した曲の初期のヴァージョン、「マッチボックス」「ワン・アフター・909」、「アイル・フォロー・ザ・サン」の他、「Well, Darling」、「ハロー・リトル・ガール」、「That's When Your Heartaches Begin」、「Wild Cat」、「I'll Always Be in Love with You」、「Some Days」、「Hallelujah I Love Her So」、「世界は日の出を待っている」、「You Must Write Every Day」、「Movin' and Groovin」、「Ramrod」が収録されている。
※この「クオリーメン〜シルヴァー・ビートルズ時代(1957年 - 1960年)」の解説は、「ビートルズの海賊盤」の解説の一部です。
「クオリーメン〜シルヴァー・ビートルズ時代(1957年 - 1960年)」を含む「ビートルズの海賊盤」の記事については、「ビートルズの海賊盤」の概要を参照ください。
- クオリーメン〜シルヴァー・ビートルズ時代のページへのリンク