クオリティ・オブ・ライフ評価尺度として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 05:18 UTC 版)
「スピリチュアリティ」の記事における「クオリティ・オブ・ライフ評価尺度として」の解説
は、人間の本質を物質的次元を超えた精神とし、人間はつねに生きがい、人生の意義を求めているとした。 「クオリティ・オブ・ライフ」も参照 世界保健機関では健康定義の改正に備え、スピリチュアリティの領域を測定するための尺度SRPB(Spiritual, Religion, and Personal Beliefs スピリチュアル、信仰、個人的信念)を作成した。この尺度は世界保健機関が開発したクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の尺度であるWHOQOL-100に準拠して構成され、SRPB領域として8つの側面を新たに設定した。 絶対的存在との連帯感(Connectedness to a spiritual being or force) 人生の意味(Meaning of life) 畏怖の念(Awe) 統合性と一体感(Wholeness & integration) 内的な強さ(Spiritual strength) 心の平穏/安寧/和(Inner peace/ serenity/harmony) 希望と楽観主義(Hope & optimism) 信仰(Faith) ただし、スピリチュアリティとクオリティ・オブ・ライフの関係はきわめて複雑であり、両者の関係についてのコンセンサスは未だなく、Sawatzkyらはスピリチュアリティを個人のQOLに対する予測因子ではなく、概念的に区別された独立した現象としてとらえるべきであるとしている。 名古屋女子大学の真鍋らは、8つの側面から心理的領域の側面を除くと、残された側面には魂(soul)、内的な(霊的な)強さ、信仰という一定のキーワードが含まれており、これらが経験される生活領域は宗教である指摘している。ここで述べられる宗教生活は、伝統的な宗教における祈りや儀式への参加だけでなく、絶対的存在を自覚し、それとの結びつきや交流により人生の意味を確認できるような経験を目的とした諸活動がなされる生活領域をすべて含んでいる。文化現象として現れた様々な運動の中でも、オカルト、霊感、神秘体験、瞑想、チャネリングといった、絶対的存在との接触や交流を目的とする活動もここに含まれる。
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