クオリティ・ロウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/26 05:38 UTC 版)
「キングストンとアーサーズ・ヴェールの歴史地区」の記事における「クオリティ・ロウ」の解説
エリアDに指定されているのクオリティ・ロウ(Quality Row)とは、キングストンの市街地を東西に横断する道路である。このクオリティ・ロウの南側に、東からエリアCの墓地の保護地区、エリアBのローランズ、エリアAの総督官邸、エリアFの低湿地が展開しているわけである。エリアDには、このクオリティ・ロウの北側に建造されている建築物群が含まれる。この建築物群の中には、イギリス本国及びその植民地で1720年代から1840年代にかけて流行したジョージアン建築(英語版)の8棟の住居も含む。かつては、11棟の住居がクオリティ・ロウにあった。もともと、これらの住居は、ノーフォーク島に居住する役人や将校のためのものであった。ピトケアン諸島の住民がノーフォーク島に移住した以降は、彼らが居住していた。この住居群は、1から11番でナンバリングされており、10番は、今日、クオリティ・ロウ・ハウス・ミュージアムとなっている。現存するのは、1番及び5番から11番の建築物である。 このクオリティ・ロウには、新旧のミリタリー・バラックが残る。旧バラック(The Old Millitary Barrack)は、1832年を中心に建設され、壁に囲まれた建築物であり、ノーフォーク島に駐留した軍隊のための建物であった。士官のための部屋、守衛室、弾薬庫、病院が残る。今日では、ノーフォーク島制憲議会の議場となっている。もう一方の新バラック(The New Millitary Barrack)は、1835年から1837年の間に建設された。今日では、ノーフォーク島行政センターとなっている。 クオリティ・ロウ地区において、最も西に位置するのが、旧兵站部の建物(The Former Commissiariat Store)である。この建物も堅牢な石の壁で囲まれており、床と屋根には、木材が使用されている。この旧兵站部の建物は、1874年に聖公会の教会に改築された。ゴシック・リヴァイヴァル建築のステンドグラスが教会内を彩っている。
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