キ800形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 09:12 UTC 版)
キ800形は1941年(昭和16年)の形式名変更により、キ500形(初代)を改番したものである。さらにキ500形は、1928年(昭和3年)の車両称号規程改正により、ユキ500形を改番したものである。つまり本車は、合計2回名前を変更した車両である。 日本初のマックレー式除雪車として、1928年(昭和3年)に当時札幌鉄道局工作課長の羽島金三郎の考案により、ユキ500として1両が苗穂工場(現・北海道旅客鉄道苗穂工場)で製作された。設計に際しカナディアン・ナショナル鉄道(CN)の技師マックレー (Kenneth Donald MacLay) の技術を参考にした。海外からの輸入車よりスタートしたラッセル式雪かき車、ロータリー式雪かき車と違い、最初から国産で始まった新車種(マックレー式)である。 製作は国鉄7350形蒸気機関車の炭水車の台枠を改造し行った。種車は前側が一軸固定、後ろ側が二軸ボギーであるが、ユキ500は操作室(前)側を二軸ボギー、かき寄せ羽根(後)側を一軸固定とした。後にかき寄せ羽根側も二軸ボギー式に再改造され、1959年(昭和34年)3月30日に廃車となった。 全長は7,081 mm、全高は3,821 mm、自重は20.0 tである。
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