キャラクターデータの構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 07:21 UTC 版)
「M.U.G.E.N」の記事における「キャラクターデータの構成」の解説
M.U.G.E.Nのキャラクターやステージのデータは、主に以下のようなファイル群で構成されている。 defファイル キャラクターやステージの基本設定を示すファイル。キャラクターの基本情報や、どのファイルが使われるかを記す目次のようなファイル。キャラクターを登録する場合、このファイルを指定する。 cmdファイル キャラクターの技のコマンドや発動条件を制御するファイル。 cnsファイル キャラクターの心臓部とも言える、動作を制御するファイル。定数やステート定義によって細かく挙動を指定でき、格闘ゲームの枠に囚われないキャラクターを作ることも可能。M.U.G.E.Nにおける「キャラクター製作」とは、主にこのファイルの製作を意味する。 sffファイル キャラクターの画像を複数まとめて格納したファイル。ゲーム中のグラフィックだけでなく、選択画面や体力ゲージで表示されるポートレイト、攻撃のエフェクトなども含まれる。 airファイル sffに格納された画像を実際にアニメーションさせたり、攻撃判定、当たり判定などを指定・制御するためのファイル。 sndファイル キャラクターの音声や効果音を格納したファイル。 ただし、sff・sndを除いて、拡張子の制限はなく、テキストファイルで開けるファイルなら良い。cmdにcnsファイル、cnsにstファイルを使用するものが代表的。 なお現状のM.U.G.E.Nでは、sff(グラフィックファイル)やsnd(音声ファイル)に、ゲーム・アニメ作品など(企業・同人問わず)一般的に著作権保護の対象である他者の著作物を無断で流用や改変、または描き起こしなどを行ったキャラクターが多く存在しており、問題視されている。中には、画像や音声を製作者自身やその知人、ネット声優などに拠って独自に製作された著作権的に問題のないキャラクターも存在するが、現状の多くは権利物の流用・改変であることが多い。グラフィック自体は作成者オリジナルの描き下ろしだが、エフェクトやボイスなどは既存作品からの流用というケースも見られる。 cns(定数とステート定義によるキャラクターのメインファイル)や、cmd(コマンドファイル)、air(アニメーションファイル)などは、作成者に著作権のあるプログラムソースに類する物であるが、これらの独自プログラムに、既存作品から流用したグラフィックや音声を組み合わせ、既存作品のキャラクターの動作を真似た「再現」や、既存作品では使用できない技を付け加えた「アレンジ」として作られているケースが多く見られる。もちろん、M.U.G.E.N本体には「M.U.G.E.Nに対応して製作されたキャラクターデータ」を動作させる機能しか無いため、原作のプログラムデータをそのまま流用する事は当然ながら不可能であり、M.U.G.E.N上におけるこれらの「再現」キャラクターの実態は単に「グラフィックを流用して原作風の動作や性能に似せただけのエディットキャラクター」である。そのため、cnsなどのプログラム本体の記述は独自に作られた物であり、記述形式は作成者によりバラバラである。なお、一部では著作物の使用を避けるため、既存の技などの動作や性能のみをモチーフとして、Elecbyteから改変が自由に許可されているKung Fu Manのグラフィックや音声、または独自のグラフィックを使用した別キャラクターとして作られているものもある。
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