きたろう【キタロウ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8222号 |
登録年月日 | 2000年 7月 31日 | |
農林水産植物の種類 | りんご | |
登録品種の名称及びその読み | きたろう よみ:キタロウ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 吉田義雄、土屋七郎、副島淳一、羽生田忠敬、真田哲朗、樫村芳記、増田哲男、別所英男、小森貞男、伊藤祐司、阿部和幸、古藤田信博 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ふじ」に「はつあき」を交配して育成されたものであり,果実の外観が扁円,果皮を被う色が赤,色の強さは淡,色の量は少,大きさが中の育成地(岩手県盛岡市)では10月中旬に成熟する中生種である。樹姿は開張,樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中,皮目の大きさは大,多少は多である。短果枝の着生(結果習性)は短果枝上,えき花芽の着生は多である。葉身の形は円,大きさは短,色は緑,たく葉の形は鎌形,長さは短,葉柄の長さ及び太さは中である。花の大きさは中,花色(蕾の色)は濃桃,花弁の形は卵,やくの色は淡黄である。果実の外観は扁円,王冠は中,がくの開閉は開,がくあの深さは中,広さは広,こうあの深さは中,広さは広,果実の大きさは中,果皮の地色は黄緑,果皮を被う色は黄,色の強さは濃,色の量は少,さびの位置は全面,量は多,さび状果点は有,果点の大きさ及び密度は中,スカーフスキンは無,果皮のろう質及び粗滑の程度は中である。果梗の長さは長,太さはやや太,肉こうの有無は無である。果心の形は円錐,大きさは小,果肉の色は黄,果肉の褐色化は強,硬さは硬,きめはやや粗,蜜の多少は少,甘味はやや高,酸味は中,渋味は無,香気は少,果汁の多少は多である。種子の形は倒卵,大きさは大である。発芽期及び開花期は晩,成熟期は中で育成地においては10月中旬,後期落果は多,普通貯蔵性は長い,冷蔵貯蔵性は非常に長い,心かびの発生は無~僅かである。「シナノゴールド」と比較して,果実の外観が扁円であること,果実の後期落果が多いこと等で,「きおう」と比較して,成熟期が遅いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和51年に果樹試験場盛岡支場(現同リンゴ支場(岩手県盛岡市))において「ふじ」に「はつあき」を交配し,59年初結実,61年選抜,平成元年から「リンゴ盛岡52号」の系統名で系統適応性検定試験を実施し,8年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「リンゴ盛岡52号」であった。 |
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