ガラスの鼓動とは? わかりやすく解説

ガラスの鼓動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 15:38 UTC 版)

ガラスの鼓動
斉藤由貴スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップス
時間
レーベル キャニオン・レコード
プロデュース 長岡和弘
チャート最高順位
  • 1位(オリコン
  • 1986年度年間26位(オリコン)
斉藤由貴 アルバム 年表
The Special Series 斉藤由貴
1985年
ガラスの鼓動
(1986年)
チャイム
(1986年)
『ガラスの鼓動』収録のシングル
  1. 初戀
    リリース: 1985年8月21日
  2. 情熱
    リリース: 1985年11月15日
  3. 土曜日のタマネギ
    リリース: 1986年5月21日
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ガラスの鼓動』(ガラスのこどう)は、斉藤由貴通算2枚目のスタジオ・アルバム。1986年3月21日発売。発売元はキャニオン・レコード(現:ポニーキャニオン)。規格品番は、LP:C28A0479、CT:28P6515、CD:D32A0168。

背景

1986年盤

前オリジナル作品『AXIA[1]』より約10か月ぶりの作品。その間に企画アルバム『The Special Series 斉藤由貴[2]』が発売されたが、本アルバム収録曲でもある「初戀[3]」とそのB面「海の絵葉書」、「情熱[4]」は『The Special Series 斉藤由貴』にも収録されている。

LP帯のコピー:そっと、胸に手をあてて聴いてごらん?

収録曲のうち、「千の風音」はイントロダクション的なインストゥルメンタルであるが、歌詞カードにNHK朝の連続テレビ小説はね駒』(1986年4月〜1986年10月放送)の撮影控え室で書き上げたという詩が添えられている。「ガラスの鼓動」というタイトルの曲は収録されていないが、「月野原」の歌詞中にこのフレーズが登場する。なお「月野原」は斉藤の作詞による楽曲で、本アルバム以降、自身作詞の楽曲が少しずつ収録されていくこととなる。

女性シンガーソングライター谷山浩子から初めて楽曲提供を受けた「土曜日のタマネギ」が、12インチ・シングルとしてのちにリアレンジでシングルカットされた[5]。本アルバム以降、谷山は斉藤由貴の音楽活動において重要作家のひとりとなった。当時は斉藤由貴と同じくキャニオン・レコードに所属していたが、谷山浩子はヤマハミュージックコミュニケーションズへ移籍している[6]

2003年9月18日発売のCD-BOX『斉藤由貴 CD-BOX 1』にリマスタリング音源で収められた。同ボックス・セットは限定生産のため、現在は入手困難となっている。2009年には歌手デビュー25周年企画の一環として、特別なCDプレーヤーを購入することなく高音質再生が可能であるとされるHiQualityCD(HQCD)仕様で発売された。歌詞ブックレット巻末には制作プロデューサーである長岡和弘のコメントが添えられた。

2008年盤

2008年7月に、ポニーキャニオンの復刻シリーズ "Myこれ!チョイス" の一環として、本作が復刻された。正式名称は「Myこれ!チョイス 01 ガラスの鼓動 + シングルコレクション」。藤井淳による解説付き。元の収録曲全10曲に加え、オリジナル盤に未収録のシングルA面8曲がボーナス・トラックとして収録された。歌詞カードはブック型ではなく縦長折りたたみ形式で、スタッフ・クレジットは省略されている。

収録曲

LP/CT

Side A
全編曲: 武部聡志(特記以外)。
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. 「千の風音」 斉藤由貴 武部聡志
2. 「月野原」(編曲:武部聡志・崎谷健次郎) 斉藤由貴 崎谷健次郎
3. 土曜日のタマネギ 谷山浩子 亀井登志夫
4. 初戀 松本隆 筒美京平
5. 情熱 松本隆 筒美京平
合計時間:
Side B
全編曲: 武部聡志(特記以外)。
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. 「コスモス通信」 松本隆 来生たかお
2. 「パジャマのシンデレラ」 田口俊 亀井登志夫
3. 「お引越し・忘れもの」 斉藤由貴 亀井登志夫
4. 海の絵葉書 松本隆 筒美京平
5. 「今だけの真実」(編曲:谷山浩子) 谷山浩子 谷山浩子
合計時間:

CD

1986年盤 / 2009年盤 HiQualityCD(HQCD) 共通
全編曲: 武部聡志(特記以外)。
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. 「千の風音」 斉藤由貴 武部聡志
2. 「月野原」(編曲:武部聡志・崎谷健次郎) 斉藤由貴 崎谷健次郎
3. 「土曜日のタマネギ」 谷山浩子 亀井登志夫
4. 「初戀」 松本隆 筒美京平
5. 「情熱」 松本隆 筒美京平
6. 「コスモス通信」 松本隆 来生たかお
7. 「パジャマのシンデレラ」 田口俊 亀井登志夫
8. 「お引越し・忘れもの」 斉藤由貴 亀井登志夫
9. 「海の絵葉書」 松本隆 筒美京平
10. 「今だけの真実」(編曲:谷山浩子) 谷山浩子 谷山浩子
合計時間:
2008年盤『ガラスの鼓動+シングルコレクション』ボーナストラック
全編曲: 武部聡志(特記以外)。
# タイトル 作詞 作曲 時間
11. 卒業 松本隆 筒美京平
12. 白い炎 森雪之丞 玉置浩二
13. 悲しみよこんにちは 森雪之丞 玉置浩二
14. 青空のかけら[注 1] 松本隆 亀井登志夫
15. MAY 谷山浩子 MAYUMI
16. 砂の城 森雪之丞 岡本朗
17. 「さよなら」 斉藤由貴 原由子
18. 夢の中へ(編曲:崎谷健次郎) 井上陽水  井上陽水
2016年盤ボーナストラック
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
11. ささやきの妖精 松本隆 筒美京平 武部聡志

曲解説

  1. 千の風音
    • 歌唱は無く、演奏のみの曲。
  2. 月野原
    • 斉藤自身が作詞を手掛けた曲。
  3. 土曜日のタマネギ
    • 同年5月に、12インチ・シングル表題曲としてバージョンを変更しシングルカットされた。
  4. 初戀
    • 3枚目のシングル表題曲。
  5. 情熱
    • 4枚目のシングル表題曲。
  6. コスモス通信
  7. パジャマのシンデレラ
  8. お引越し・忘れもの
  9. 海の絵葉書
    • シングル「初戀」のB面曲。
  10. 今だけの真実
    • 後に同タイトルのエッセイ本が発売された。

関連作品

#CD・CD(2009年盤)のトラック・ナンバー参照

関連項目

発売履歴

  • 1986年03月21日 - LP、規格品番:C28A0479
  • 1986年03月21日 - CD、規格品番:D32A0168
  • 1986年03月21日 - CT、規格品番:28P6515
  • 1989年03月21日 - GOLD CD、規格品番:D35A0477
  • 2003年09月18日 - CD-BOX、規格品番:PCCA-1924
  • 2008年07月16日 - CD、規格品番:PCCS-00001
  • 2009年03月25日 - HQCD紙ジャケット仕様)、規格品番:PCCA-50133

脚注

  1. ^ アルバム『AXIA』は1985年6月21日発売。規格品番はLPレコード:C28A0416、CDアルバム(初版):D32A0096。
  2. ^ アルバム『The Special Series 斉藤由貴』は1985年12月21日発売。規格品番はD32A0154。
  3. ^ シングル「初戀」(B面:海の絵葉書)は1985年8月21日発売。規格品番はシングルレコード:7A0508、CDシングル:S10A0033。
  4. ^ シングル「情熱」(B面:ささやきの妖精)は1985年11月15日発売。規格品番はシングルレコード:7A0539、CDシングル:S10A0034。
  5. ^ 12インチシングル「土曜日のタマネギ」(B面:AXIA 〜かなしいことり〜)は1986年5月21日発売。規格品番はシングルレコード:C12A0491。漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』50巻に収められている「クイズDEお金もち」において、イントロクイズで当曲名を答える場面が登場する。当時、原作者の秋本治(またはスタッフ)がファンであったようで、この頃の同漫画には斉藤由貴の名前が度々登場する。
  6. ^ 似た環境に中島みゆきがいる。中島みゆきもキャニオン・レコードからヤマハミュージックコミュニケーションズへ移籍済み。また当時、同じく同レコード会社所属の女性歌手(工藤静香)へ詞を中心に提供をしていた点も重なる。

注釈

  1. ^ イントロに仕掛けがあるヴァージョン。

出典

外部リンク





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