カラオケ店による参入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 09:53 UTC 版)
「カラオケ本舗まねきねこ」を運営するコシダカホールディングスが2010年頃より自社の経営するステージ付居酒屋に小型のカラオケルームを設置したところ、一人で練習する客が目立ち始めた点から「ヒトカラ需要」が高いと見込み、2011年に一人カラオケ専門店「ワンカラ」を東京都千代田区神田に開店。後に池袋、新宿、上野など都内各地、および神奈川県川崎市、大阪府大阪市に出店した。それに追随する形でカラオケ館(B&V)、ジャンボカラオケ広場(東愛産業)、アドアーズ、カラオケの鉄人(鉄人化計画)、フタバ@カフェ(フタバ図書)、快活CLUB(快活フロンティア)など、既存のカラオケボックスやインターネットカフェにおいてヒトカラ用ルームが開設されたり、新業態としてヒトカラ専門店を開店するなどの事象も多発した。 前述の通り一般的なカラオケ店でのヒトカラは店舗にとって採算が良くないとする見方があるが、「ワンカラ」ではドリンクのみをセルフサービスで提供しているため、既存店より人件費を安価に抑えられるメリットがあるほか、調理場を設ける必要がないため初期投資の圧縮にもつながるとしている。 ヒトカラ専門店の多くは、総じて2 - 3平方メートルの小部屋の中にモニターやミキサー、通常のハンドマイクの他にスタンドマイクが壁に設置されており、ハウリング防止および「音楽に入り込める」ようにカラオケの演奏や自分の歌声はヘッドホンを通じて聴く形式となっている。一人カラオケ専門店に設置されているスタンドマイクの多くは、通常のハンドマイク(ダイナミックマイク)に比べて高音質なコンデンサーマイクを使用しており、本格的なレコーディングも可能となっている。女性専用の部屋も備えられており、利用料金は通常のカラオケ店より高めであるがリピーターは多い。 「一人焼肉」や「一人ディズニー」などの「ひとり○○」という語形が流行する契機となったのは、一人カラオケ専門店の登場によるものであるとする指摘がある。また、これによりコシダカHDは「業界で初めて一人カラオケというジャンルを確立した会社」として報じられるようになった。
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