カノーハ川ダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 01:03 UTC 版)
「ウエストバージニアの水運」の記事における「カノーハ川ダム」の解説
アメリカ陸軍工兵司令部は1880年代後半にグレート・カノーハ川の現代的ダムの建設を開始した。シャノアーヌ・ダムと呼ばれる10個のフランス式ローラー・ダムが1898年に完工した。これらのダムは、ファイエット郡から河口のポイント・プレザントまでの90マイル (144 km)で、一年中カノーハ川の商業航行を可能にしている。このことで造船所の拡張が可能になり、当時外洋航行が可能な軍艦も建造した。1921年、ジェネラル・ジョン・マッキー・ハイドがチャールズ・ウォード製作所によって、カノーハ川のチャールストンで建造された。この艦は第二次世界大戦中、フィリピンのマニラ湾で戦闘に参加した。その姉妹艦ジェネラル・フランク・M・コックスは1922年に完工した。これは陸軍の輸送艦として活躍し、後にサンフランシスコ湾で巡洋艦に改装された。1930年代、10個のシャノアーヌ・ダムはドイツ式高揚程ローラー・ダムに置き換えられた。この10年間には、軍用船の建造がかなり増えた。これらのダムの位置はガリポリス・フェリーに始まって、カノーハ川とオハイオ川の下流に、ウィンフィールド湖、マーメット湖およびロンドン湖のような人工湖を形成した。干魃時でも古い浅瀬で12フィート (3.6 m)以上の航行深さを確保し、元々自然にあった他の多くの深い水路と対照をなした。1989年、アメリカ陸軍工兵司令部はより大規模でより長い水門チェンバーの建設を開始した。今日、次の人工湖に進むためにもはや中継牽引車を必要としなくなった。このことで水門を通るための待ち時間が少なくなった。牽引車は800フィート (240 m)まで届き、海洋関連の著作者によっては1000フィート(300 m)の牽引車も造られたと主張する者もいる。より小さな遊興船ならカノーハ・フォールズの大衆が来るピクニック公園まで航行でき、釣り船なら水面下の岩を避けながら、上流のロンドン湖より上でも釣りをできる。ガリポリス・フェリー(ガリポリスの水門とダム)には工芸品を展示する公的博物館があり、ハンティントンやポイント・プレザントの歴史を伝えている。
※この「カノーハ川ダム」の解説は、「ウエストバージニアの水運」の解説の一部です。
「カノーハ川ダム」を含む「ウエストバージニアの水運」の記事については、「ウエストバージニアの水運」の概要を参照ください。
- カノーハ川ダムのページへのリンク