オモイグサ

デジタル大辞泉

おもい‐ぐさ〔おもひ‐〕【思い草】

読み方：おもいぐさ

１ ナンバンギセルの別名。《季 秋》「異草(ことくさ)にまぎれてかなし—／風生」

２ 《物思いのときにのむもの、また、物思いを消すものの意か》タバコの別名。

「相合煙管(あひあひぎせる)—思ひし甲斐(かひ)も夏の蝉(せみ)」〈浄・丹波与作〉

おもい‐ぐさ〔おもひ‐〕【思ひ^▽種】

読み方：おもいぐさ

１ 物思いのたね。心配のもと。

「日を経つつ繁さはまさる—あふ言の葉のなどなかるらむ」〈千載・恋一〉

２ 思う人。思い者。

「更級とて、桔梗が本の太夫職、七草四郎が—」〈浄・島原蛙合戦〉

[補説] 書名別項。→思草

おもいぐさ〔おもひぐさ〕【思草】

読み方：おもいぐさ

佐佐木信綱の第1歌集。明治36年（1903）刊。

薬用植物一覧

ナンバンギセル

科名： ハマウツボ科 別名： オモイグサ 生薬名： ヤコ（野菰） 漢字表記： 南蛮煙管 原産： 日本 用途： ススキやミョウガなどに寄生する一年草。万葉集では「おもいぐさ」と呼ばれ全国に自生していた。全草を乾燥し、煎じて強壮・喉の痛みなどに服用します。 学名： Aeginetia indica L.

植物名辞典

思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

シオンの別称。
キク科の多年草、園芸植物、薬用植物

学名 Aster tataricus

思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

タバコの別称。
ナス科の一年草、薬用植物

学名 Nicotiana tabacum

思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

ナンバンギセルの別称。
ハマウツボ科の一年生寄生植物、園芸植物、薬用植物

学名 Aeginetia indica

思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

リンドウの別称。
リンドウ科の多年草、園芸植物、薬用植物

学名 Gentiana scabra var.buergeri

思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

オミナエシの別称。
オミナエシ科の多年草、園芸植物、薬用植物

学名 Patrinia scabiosaefolia

季語・季題辞典

思ひ草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

リンドウ科の多年草で、秋の名草の一つ

季節 秋

分類 植物

思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

ナンバンギセルの別名

季節 秋

分類 植物

近代文学作品名辞典

思ひ草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

作者 宇野浩二

初出 昭和22年

ジャンル 小説

思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

作者 佐佐木信綱

初出 明治36年

ジャンル 歌集

想思草

読み方：オモイグサ（ｏｍｏｉｇｕｓａ）

作者 伊藤松雄

初出 大正13年

ジャンル 戯曲