オフェンスシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 00:24 UTC 版)
センタースリーが基本とされるが、相手ディフェンスを揺さぶるため、ポジションチェンジを繰り返しながら、オフェンスシステムを変化させることも多い。そのため、様々なポジションをこなす、オールラウンドな能力が求められつつある。 センタースリー 最も主流で、基本的なオフェンスシステム。バックプレーヤー3人、ウイング2人、ピボット1人で攻める布陣。バックプレーヤーやウイングがピボット(ポスト)に入り、ダブルポストに移行するなど、多彩な攻撃を行える。 ダブルポスト バックプレーヤーが2人となり、代わりにピボット(ポスト)が2人になった布陣。バックプレーヤーの負担が増える代わりにゴール率の高いポストシュートを狙いやすい。またゴールエリア付近のオフェンスが増え、ディフェンスが飛び出しにくくなるメリットもある。ジュニアクラスでは使われることが多い。 センタースリー・ダブルポスト 一方のウイングが2人目のピボット(ポスト)となり、バックプレーヤー3人、ピボット2人、ウイング1人の状態でプレーする布陣。ウイングがゴールエリア正面へと走り込み、センタースリー・ダブルポストに移行する戦術は「トランジション(英:transition)」と呼ばれ、近年流行しつつある。 7人攻撃 ゴールキーパーをベンチに下げ、コートプレーヤー7人で攻撃する布陣。いわゆるパワープレーであり、数的優位で攻撃できるが、自陣ゴール前は無人となるため、攻撃が失敗した場合、即座にゴールを狙われるリスクがある。 攻撃後にゴールキーパーと交代する選手を、交代ラインに近いサイドのバックプレーヤーやウイングに置き、ピボットを2人に増やす布陣が主流となっている。また、退場者を出しているチームが攻撃時の数的不利を解消するため、ゴールキーパーをベンチに下げ、全員攻撃を行う戦術もみられる。 以前はゴールキーパーユニフォーム(同色ビブスでの代用可)の着用が義務付けられ、ゴールキーパー扱いとなった選手との交代のみが認められていたが、2016年のルール改正でゴールキーパーの出場義務が削除されて以降、ゴールキーパーとの交代が容易になり、採用が増えつつある。
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