エンデューロマシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 21:48 UTC 版)
「エンデューロレース」の記事における「エンデューロマシン」の解説
エンデューロレース用のオートバイは、前項で述べたとおりさまざまな環境を走破し、かつ昼夜を問わず走行する場合も多いことから、外観はモトクロッサーに前照灯やブレーキ灯などの保安部品を取り付けたようなかたちである(実際には純粋な競走車はどうやっても公道対応に出来ないので、やはり専用に開発された公道仕様車を使う)。また、レース内容によっては公道走行に際して必要となるナンバープレートの取得を前提とするため、方向指示器などのレース開催地域での道路交通関連法規に準じた装備を備える。 また、耐久レースとしての側面から燃料タンクは大きめに作られており、車体には航続距離を伸ばすための補強などが加えられる。ただし、公道走行はレース自体の主体とはなりえないことから、舗装された道路での長時間高速走行はあまり考慮されない。このためエンデューロマシンを舗装道路で高速走行にて運用すると、オフロードタイプのタイヤが早く傷む傾向は否定できない。 本格的なエンデューロ競技用オートバイは国産の国内販売車は少なく、日本車の逆輸入車または外国製マシンが主流となっている。外国製マシンではKTM(オーストリア)、ハスクバーナ(スウェーデン→イタリア→オーストリア)が歴史が古くポピュラーであったが、現在はそれらに加えてtm(イタリア)、ベータ(イタリア)、ファンティック(イタリア)、VOR(イタリア)、シェルコ(フランス・スペイン)、チスパ(スペイン)、フサベル(スウェーデン)、BMW(ドイツ)が有名。またスペイン製のガスガス、JTG、ポルトガル製のAJP、ドイツ製のZP、イタリア製のマラグーティ、SWM等もある。
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