エクイターフ【エクイターフ】(飼料作物)
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登録番号 | 第13772号 |
登録年月日 | 2006年 2月 27日 | |
農林水産植物の種類 | しば | |
登録品種の名称及びその読み | エクイターフ よみ:エクイターフ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 日本中央競馬会 | |
品種登録者の住所 | 東京都港区西新橋1-1-19 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 田村修、藤沢彰、長井祥次、稲田眞一、浅野正充、宮崎喜好、西海康能、宮入篤、矢島輝明、山川博司、長澤れんり、二村啓介、根岸清隆、三品次郎、情野敏彦、田沼秀一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、日本国内から収集したノシバから選抜した五島列島の系統から育成されたものであり、葉長が極長で葉幅はかなり広、ほふく茎の密度がかなり密で緑化の早晩が早の芝生向きの品種である。草型は中間、出穂茎の太さは極太、長さは短、ほふく茎の密度はかなり密、太さは極太である。葉長は極長、幅はかなり広、色はやや濃、穂長はやや短、穂色はやや濃、小穂の長さはやや短、幅は太、数はかなり多、種子重は重である。初期生育は中、春の草勢及び秋の草勢は良、出穂始めは中、春秋の出穂の有無は春のみ出穂、穂数及び再生の良否は中、緑化の早晩は早、紅葉の早晩はやや早、越冬及び越夏の良否は良である。「みやこ」と比較して、出穂茎が太いこと、穂長が短いこと、出穂が春のみであること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和59年から日本中央競馬会総合研究所のほ場(栃木県宇都宮市)において、日本国内から収集したノシバの特性調査を続け、平成11年に五島列島の系統から選抜、以後、増殖を行いながら特性検定試験を継続し、14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「ゴトウノシバ」であった。 |
エクイターフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 18:06 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動エクイターフとは、競馬場などで使用されている天然芝の種類の事である。
競馬場においてはこれまで「高麗芝」や「野芝」など温暖な気候に適した野芝と、「ペレニアル・ライグラス」「イタリアン・ライグラス」「トールフェスク」「ケンタッキー・ブルーグラス」など、寒冷地にも耐えうる芝生をブレンドした「オーバーシード」(芝生の二毛作ともいう)を行っているが、連続して競馬の開催をすると、特に内らち沿いを中心に芝生がはがれ、かつえぐれやすく、時計のかかる馬場となるケースもまれではなかった。
そこで、英語で「馬のための」(Equine)という意味の芝生(Turf)の品種として、日本中央競馬会・競走馬総合研究所が1999年ごろから、五島列島の農場で、茎や根の部分を地下にやや深めにセットし、芝生がえぐれにくく、なおかつ成長が早く、クッション性に優れた芝生の研究・開発を行い、2006年に品種登録が実施された。1m2あたりの茎の密度や地下部分の重量などは従来の芝生から見て2倍程度という。
現在、エクイターフは茨城県つくば市(筑波産)、福井県あわら市(芦原産)と鹿児島県鹿屋市(鹿屋産)の契約農場で製造しており、2008年に福島競馬場で第1号が導入されて以来、各地の競馬場を中心に採用されている。なお、札幌競馬場・函館競馬場は他の地方とは気温が低く、高麗芝・野芝の育成が困難(札幌競馬場#洋芝コースの設置とオーバーシードの技術開発参照)であることから、エクイターフは取り入れていない。
出典
外部リンク
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