インド国内の反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/24 23:00 UTC 版)
「2012年インド集団強姦事件」の記事における「インド国内の反応」の解説
事件をきっかけとして、性犯罪に対する刑事罰の強化や治安対策、犯人に死刑を求め、政府に対する大規模な抗議デモが連日行われた。24日にはマンモハン・シン首相(当時)がテレビ演説で、性犯罪取締り強化を表明、平静を呼び掛けた。30日のシンガポールからの遺体帰国時には、シン首相、ソニア・ガンジー総裁などが空港に出迎え、哀悼の意を表した。各地で行われた抗議集会では、国民がろうそくに火を点して被害者の冥福を祈った。 この事件を受け、2013年2月3日、プラナブ・ムカルジー大統領は強姦罪の罰則を強化する大統領令に署名した。これによって強姦の最高罰則を死刑とする法律が成立した。 この事件を含め、インドで続発する強姦事件や、世界的な景気後退を背景に、インドの観光業は打撃を受けているとの指摘がある。インド商工会議所連合会は、2013年、インドを訪れた外国人観光客が昨年比で25%減少したと発表した。ただし、インド観光当局は昨年比で微増していると発表しており、インド観光事業連合も、インド商工会議所連合会の調査を疑問視している。 なお、上述の通り実行犯4名は2020年3月20日に死刑が執行されたが、女性団体や地元弁護士会を含め死刑執行を積極的に支持した他、死刑執行に市民からは歓声が上がり、死刑反対の声はなかったとされる。
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