イワイノダイチ【イワイノダイチ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第9647号 |
登録年月日 | 2002年 1月 16日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | イワイノダイチ よみ:イワイノダイチ |
|
品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 佐々木昭博、谷口義則、大西昌子、坂智広、藤田雅也、氏原和人、吉川亮 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、出願者所有の育成系統に「西海168号」を交配して育成された固定品種であり、育成地(福岡県筑後市)における成熟期はやや早生、最高粘度は大の製めん向きの品種である。叢性は中、株の開閉はやや開、稈長はやや短、稈の細太、剛柔、ワックスの多少は中である。葉色及び葉鞘のワックスの多少は中、毛の有無・多少は無~極少、下垂度は中、フレッケンの有無・多少はかなり少である。穂型は紡錘状、穂長はやや長、粒着の粗密はやや疎、穂の抽出度は中、ワックスの多少はやや少、芒の有無と多少及び芒長は中、ふの色は褐である。粒の形はやや長、大小はやや大、色は赤褐、千粒重はやや大、原麦粒の見かけの品質は中の中である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅣ、出穂期及び成熟期はやや早、耐倒伏性はやや強、穂発芽性及び脱粒性は中、収量性は多である。粒の軟硬は中、粒質は粉状質、製粉歩留は中、ミリングスコアは高、60%粉蛋白含量は中、60%粉アミロース含量はやや少、粉の白さはやや低、明るさは中、色づきはやや高、吸水率は中、最高粘度は大である。しま萎縮病抵抗性はやや強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性はやや強、赤さび病抵抗性は中である。「農林61号」と比較して、稈長が短いこと、最高粘度が大きいこと等で、「チクゴイズミ」と比較して、ふの色が褐であること、粒の形が長いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和63年に九州農業試験場のほ場(福岡県筑後市)において、出願者所有の育成系統に「西海168号」を交配し、雑種2代で個体選抜を行い、以後、系統育種法により育成された固定品種で、平成3年から生産力検定試験、6年から系統適応性試験等を行い、8年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「西海181号」であった。 |
- イワイノダイチのページへのリンク