イスラームの教育者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 15:02 UTC 版)
イスラーム教の同胞団(スーフィーの伝統のタリーカ)は西アフリカのイスラームにおいて中心的な組織形態の一つである。そしてその地域へのスーフィーの考えの広がりともにセネガンビア、ニジェール川の谷、フータ・ジャロンをの至るところでマラブーの役割は現地の慣習に結び付いた。この点で、スーフィー信者は、他の場所ではムーシッド(案内人)として知られるマラブーを信じている。 現在マラブーはセネガンビアで精神的な生き方を支配したスーフィー同胞団に属しているか否かに関わらず、施しで生き延びる聖人、コーランの学校にいる若いタリベを受け入れる宗教教育者や学徒であることもある。 セネガルのイスラーム教うの胞団で、マラブーは複雑な階層制度で組織されていた。例えば、ムリッド教団の最も高い地位のマラブーはカリフや忠実な信者たちの支配者(アミー・アルムミニン)の地位まで昇進させられた。ティジャーニやカディーヤのような昔の北アフリカを基礎とした伝統はサハラ以南でよくマラブーと呼ばれる教育者や宗教指導者への尊敬に基づいている。コミュニティーや宗教的な中心地に基礎とするにせよ、大きな共同体を放浪するにせよ、祈りや学びに身を捧げる人々はマラブーと名付けられた。セネガルやマリ共和国では、このようなマラブーは寄付に頼って生活している。多くの場合、特定のマラブーを支援するために、家族の中に世代を超えて集まった伝統的な結びつきが存在する。通常、マラブーは西アフリカの伝統的な服装をしており、質素で禁欲的な生活をしている。
※この「イスラームの教育者」の解説は、「マラブー」の解説の一部です。
「イスラームの教育者」を含む「マラブー」の記事については、「マラブー」の概要を参照ください。
- イスラームの教育者のページへのリンク