イスラームの学問
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 05:43 UTC 版)
11世紀に入ると、イスラームの科学的知識が、西ヨーロッパに到達し始めた。西ヨーロッパでは失われたエウクレイデスやアルキメデスの事業が、スペインでアラビア語からラテン語に翻訳された。零の表記などの現代のヒンドゥー・アラビア数字は、5世紀と6世紀にヒンドゥー数学者の手で発展した。ムスリム数学者は7世紀に学び、9世紀と10世紀に小数表記を加えた。1000年頃にアウリラクのゲルベルト(後のシルウェステル2世)はヒンドゥー・アラビア数字で刻んだ計算器付きの算盤を作った。こうした数字で計算を行う手法に関するフワーリズミーの論文は、12世紀にスペインでラテン語に翻訳された。
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