イスラームの原子論とは? わかりやすく解説

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イスラームの原子論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 10:14 UTC 版)

原子論」の記事における「イスラームの原子論」の解説

イスラーム理論神学(kalam)では、一部例外除き存在論基礎原子論においている、とされる。 Jawhar fardというのが、Juz' la yatajazza'u(=もはやそれ以上分割できない部分)とされ、原子相当する。ただし、存在もうひとつ単位として「偶有(arad)」があり、原子はつねに偶有と結びついており、偶有原子は神によって創られた次の瞬間には消滅する、とする。Jawhar fardが結合していわゆる物体構成しており、物体原子)の変化はすべて神が作る偶有によって説明され物体相互の関係は否定されている。イスラームの原子論では(西洋原子論のように世界機械論的説明しようとはしておらず)、世界生成性(muhdath)があり、世界生成させているのは神であり、神が世界直接支配している、と説明している。 ただし、その説明のしかたには様々なタイプがあり、アシュアリー学派は、偶有性持続一切認めず全ての原子結合分離生成変化は神の創造行為結び付けられている、と説明するのに対しムゥタズィラ学派例外的にいくらか偶有性持続するとすることで、人間行為選択可能性や、自然界秩序認めた空間構造については、それが連続的であるのか、あるいは原子のような最小単位があるのか議論があったが、後者のほうが優勢であったまた、真空については、存在認め議論認めない議論両方があった。 イスラームの原子論の起源については、古代ギリシア起源説古代インド起源説独立発生という説などがあり、はっきりとしたことはわかっていない。

※この「イスラームの原子論」の解説は、「原子論」の解説の一部です。
「イスラームの原子論」を含む「原子論」の記事については、「原子論」の概要を参照ください。

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