イスラームの学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 23:45 UTC 版)
「オスマン帝国領ハンガリー」の記事における「イスラームの学校」の解説
17世紀、165の初等学校(mekteb)と77の中等学校兼高等教育機関マドラサが、39の主要な市町で運営された。初等学校では筆記、基礎的な算数、クルアーン(コーラン)の朗読と重要な祈祷を教えた。マドラサは、イスラーム宗教学、イスラーム法、自然科学の範囲で中等及び高等教育を実施した。マドラサのうち12校がブダで運営されていた。ペーチで5校、エゲルとエジェクはどちらも4校であった。オスマン帝国領ハンガリーで最も有名なマドラサはブダにあり、ボスニア人大宰相ソコルル・メフメト・パシャがハンガリーを統治した期間(1566年 - 1578年)に建てたものである。 モスクでは、人々はただ祈るだけでなく、読み書き、コーランの朗読、そして祈祷を教わった。説教は、政治教育の最も効果的な形態であった。モスクの他に数多くの初等及び中等学校があり、イスラーム修道僧の修道会による修道院も文化と教育の中心であった。文化の拡大は図書館により後押しされた。ブダにあるソコルル・メフメト・パシャ学校図書館には、イスラーム宗教学に加え、イスラームの他の文学、弁論術における作品、詩歌、天文学、音楽、建築そして医学の本が収蔵されていた。
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