イギリス側の計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/12 10:11 UTC 版)
「カンブレーの戦い」の記事における「イギリス側の計画」の解説
イギリス軍の作戦は、第9歩兵師団の砲兵司令官ヘンリー・ヒュー・チューダーの構想から始まった。1917年8月の時点で彼は准将であり、彼と指揮下の部隊が配置についたIV軍団の場所で、奇襲攻撃の着想を得た。チューダー准将は歩砲連合を主とする攻撃を提案した。またこの作戦は、ドイツ軍の保持するヒンデンブルク線の突破口を確保するため、少数の戦車部隊で支援されうるものだった。ドイツ軍の防衛力は恐るべきものであった。カンブレーはそれまで前線における静かな区域であったため、ドイツ軍は彼らの前線をより縦深的に防御でき、またイギリス側はこれを認知していた。チューダー准将の計画は砲兵と歩兵の戦法に重点を置いた兵科連合における新戦術を試み、強力なドイツ軍の防御陣地に対してこれらがどの程度効果的かを確かめようとするものだった。チューダー准将は、音源標定(敵の砲位置を発砲音から推定する技術)の使用と、敵の砲に反撃しない「無言の標定」を主張し、即座の制圧射撃と奇襲を達成しようとした。チューダー准将はまた、広大な有刺鉄線による防御を排除するために戦車の投入を試み、機甲部隊の支援として、榴弾の爆発によってクレーターができないように設計されたNo. 106榴弾信管を用いることにした。
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