アメリカ独立戦争をめぐって
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 08:49 UTC 版)
「チャールズ・ワトソン=ウェントワース (第2代ロッキンガム侯)」の記事における「アメリカ独立戦争をめぐって」の解説
1775年にアメリカ独立戦争が始まった。ロッキンガム派はアメリカ植民地人のジョージ3世への抵抗運動を自分たちのジョージ3世への抵抗運動と重ね合わせたため、アメリカ植民地人の抵抗運動に共感を寄せていた。しかし1776年に独立宣言が発せられ、アメリカの勝利が大英帝国の崩壊を意味することが明確となったため、不安になったロッキンガム派は立場を曖昧にし、1777年初めの頃には議会を欠席する戦術をとるようになった。 しかし戦況がアメリカ優位に進む中、1778年2月2日にロッキンガム派の議員チャールズ・ジェームズ・フォックスがこれ以上アメリカに増援部隊を送らないことを求める動議を庶民院に提出した。この動議は否決されながらも165票もの賛成票が入り、これをきっかけにロッキンガム派は明確にアメリカ独立を承認する方針に舵を切った。一方大ピット派の派閥を継承していたシェルバーン伯爵はアメリカ独立に反対であり、野党は分裂した。 また政府が戦費に苦しむ中、ロッキンガム派は行政の無駄の削減と国王の経済的影響力を低下させる「行政のスリム化」を訴えるようになった。1778年4月には「戦時財政に寄生している」とされた政府契約業者の排除法案を提出して政府に揺さぶりをかけた。
※この「アメリカ独立戦争をめぐって」の解説は、「チャールズ・ワトソン=ウェントワース (第2代ロッキンガム侯)」の解説の一部です。
「アメリカ独立戦争をめぐって」を含む「チャールズ・ワトソン=ウェントワース (第2代ロッキンガム侯)」の記事については、「チャールズ・ワトソン=ウェントワース (第2代ロッキンガム侯)」の概要を参照ください。
- アメリカ独立戦争をめぐってのページへのリンク