アホ (アリゾナ州)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 07:32 UTC 版)
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アホ
Ajo
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アホ広場(1990年)
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アリゾナ州の位置
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座標:北緯32度22分53秒 西経112度52分10秒 / 北緯32.38139度 西経112.86944度座標: 北緯32度22分53秒 西経112度52分10秒 / 北緯32.38139度 西経112.86944度 | |
国 | ![]() |
州 | ![]() |
郡 | ピマ郡 |
面積 | |
• 合計 | 28.1mi2 (72.7km2) |
• 陸地 | 28.1mi2 (72.7km2) |
• 水面 | 0.0mi2 (0.0km2) |
標高 | 1,759ft (536m) |
人口
(2010)
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• 合計 | 3,304人 |
• 密度 | 131.9/mi2 (50.9/km2) |
等時帯 | UTC-7 (MST(夏時間なし)) |
ZIPコード |
85321
|
市外局番 | 520 |
FIPSコード | 04-00870 |
GNIS feature ID | 0000538 |
アホ (Ajo) は、アメリカ合衆国アリゾナ州南部、ピーマ郡に位置する町。正式な都市・町村ではない所属未定地、CDPである。人口は3,304人(2010年国勢調査[1])。
アホはアリゾナ州道85号沿いにあり、メキシコ国境から70kmほどである。そのため、人口に占めるヒスパニック・ラテン系の割合が37%と高くなっている。また、オルガン・パイプ・カクタス国定公園 (Organ Pipe Cactus National Monument) に最も近い町でもある。
同地の発音は日本語では「阿呆」に近いが、スペイン語ではにんにくを意味する語であり、先住民のパパゴ族(現在のトホノ・オーダム族)の言葉では絵を描くことを意味する。パパゴ族はこの地域から赤色の絵具を得ていたのである。たまねぎのようなアホユリもこの近くに生息する。また、アホにはサワロサボテン(Cactoideae)やオコチロなどのソノラ砂漠の植物も自生している。
歴史
アホには鉱石の埋蔵量が多かったため、古く先住民やスペイン人、アメリカ人は鉱産資源を採取していた。1800年頃には「古いこうもり穴」(Old Bat Hole) とよばれるスペインの鉱山があったが、後に先住民に襲撃されたため放棄された。トム・チャイルズ (Tom Childs) は1847年に最初のアメリカ人としてこの地を訪れ、20m程のシャフトやメスキートのはしご、生皮の手桶などが揃えられている鉱坑跡を発見した。良質の銅鉱石が採掘されたためアホはアリゾナ初の銅鉱山となり、溶錬のために鉱石はウェールズに海輸された。
しかしながら、1900年頃に低質の銅鉱石を製錬する方法が発明されるまで、アホはあまり注目されることはなかった。1906年にはジョン・グリーンウェイ大佐がニュー・コーネリア・カッパー社 (New Cornelia Copper) を立ち上げ大規模な拡大を行った。1921年、アメリカ最大の銅会社であるフェルプス・ドッジ社 (Phelps Dodge) がニュー・コーネリア社を買収した。その後何十年にも渡ってアホでは1,000人以上のフェルプス・ドッジ社の従業員が働いていたが、1983年に激しいストライキの最中に閉山した。現在ではアリゾナ州の多くの他地域同様、リタイアした高齢者が居住する地域となっている。
地理
アホは 北緯32度22分53秒 西経112度52分10秒 / 北緯32.38139度 西経112.86944度 (32.381348, -112.869407) に位置している。日本では八代市(熊本県)や延岡市(宮崎県)とほぼ同緯度である。
アメリカ合衆国統計局によると、アホは総面積 72.7km² (28.1mi²) である。全域が陸地であり、水域はない。
アホはアリゾナ州の多くの他地域同様、1年を通じて温暖で、乾燥している。そのため、リタイアした高齢者が多く住む地域となっている。ケッペンの気候区分ではBW(砂漠気候)に属す。
街は南北に伸び、南端に採掘場があった。銅を露天掘りしていたため、現在でも直径1.5kmほどのほぼ円形のすり鉢型の採掘跡が残っている。すり鉢の底まで約350m掘り進んだ。街の東には一辺が1kmから1.5kmに及ぶ3つの選鉱用池の跡があり、街自体とほぼ同じ面積を占めていた。採掘場の南には小さな山があり、南から北に向かって街は緩やかな坂の上に広がる。乾燥地であるため、無数の枯れ川が南から北に流れ、周囲は一種の悪地を成している。最大の枯れ川はギブソン涸れ谷 (Gibson Arroyo) と呼ばれている。
気候
アホ (1971-2000; extremes 1914-2001)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °F (°C) | 85 (29) |
92 (33) |
98 (37) |
103 (39) |
111 (44) |
115 (46) |
117 (47) |
115 (46) |
113 (45) |
107 (42) |
95 (35) |
88 (31) |
117 (47) |
平均最高気温 °F (°C) | 65.0 (18.3) |
69.6 (20.9) |
74.1 (23.4) |
82.0 (27.8) |
89.5 (31.9) |
99.6 (37.6) |
102.2 (39) |
100.9 (38.3) |
97.1 (36.2) |
86.8 (30.4) |
74.0 (23.3) |
65.1 (18.4) |
83.8 (28.8) |
平均最低気温 °F (°C) | 44.0 (6.7) |
46.9 (8.3) |
50.2 (10.1) |
56.0 (13.3) |
63.7 (17.6) |
72.5 (22.5) |
77.5 (25.3) |
76.2 (24.6) |
72.4 (22.4) |
63.2 (17.3) |
51.9 (11.1) |
44.3 (6.8) |
59.9 (15.5) |
最低気温記録 °F (°C) | 17 (−8) |
22 (−6) |
27 (−3) |
35 (2) |
31 (−1) |
50 (10) |
58 (14) |
57 (14) |
49 (9) |
32 (0) |
30 (−1) |
22 (−6) |
17 (−8) |
雨量 inch (mm) | 0.67 (17) |
0.67 (17) |
0.76 (19.3) |
0.23 (5.8) |
0.15 (3.8) |
0.05 (1.3) |
0.76 (19.3) |
1.62 (41.1) |
0.82 (20.8) |
0.63 (16) |
0.50 (12.7) |
0.88 (22.4) |
7.74 (196.5) |
平均降雨日数 (≥0.01 inch) | 2.6 | 2.6 | 3.1 | 1.4 | 0.7 | 0.4 | 3.4 | 5.0 | 2.7 | 2.2 | 1.9 | 2.9 | 28.9 |
出典:National Oceanic and Atmospheric Administration [2] |
近隣の主要都市
- フェニックス - アリゾナ州の州都、最大都市で、全米でも第6の大都市。北東約180km、所要約2時間。
- ツーソン - ピーマ郡の郡庁所在地で、アリゾナ大学の学術都市。東約260km、所要約2時間40分。
- ユマ - 日本のプロ野球球団、ヤクルトスワローズが冬季キャンプを実施したことで知られる。西約250km、所要約2時間半。
これら3都市はいずれも規模の大きい空港を持っており、アホへの玄関口となる。
人口動勢
基礎データ
- 人口: 3,705人
- 世帯数: 1,659世帯
- 家族数: 1,088家族
- 人口密度: 51.0人/km²(132.0人/mi²)
- 住居数: 2,485軒
- 住居密度: 34.2軒/km²(88.5軒/mi²)
人種別人口構成
- 白人: 78.70%
- アフリカン・アメリカン: 0.24%
- ネイティブ・アメリカン: 6.88%
- アジア人: 0.30%
- 太平洋諸島系: 0.08%
- その他の人種: 9.15%
- 混血: 4.64%
- ヒスパニック・ラテン系: 37.57%
年齢別人口構成
- 18歳未満: 20.6%
- 18-24歳: 4.9%
- 25-44歳: 17.2%
- 45-64歳: 25.3%
- 65歳以上: 32.1%
- 年齢の中央値: 52歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
- 総人口: 90.3
- 18歳以上: 88.3
世帯と家族
- 18歳未満の子供がいる: 19.7%
- 結婚・同居している夫婦: 51.4%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 10.6%
- 非家族世帯: 34.4%
- 単身世帯: 30.1%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 17.1%
- 平均構成人数
- 世帯: 2.23人
- 家族: 2.74人
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 25,618米ドル
- 家族: 29,310米ドル
- 性別
- 男性: 28,000米ドル
- 女性: 18,571米ドル
- 人口1人当たり収入: 14,548米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 16.5%
- 対世帯数: 22.3%
- 18歳未満: 36.5%
- 65歳以上: 9.0%
脚注
- ^ Citypopulation.de
- ^ “Climatography of the United States, No. 20 – 1971-2000: COOP ID: 020080 (AJO, AZ)”. National Oceanic and Atmospheric Administration (2004年). 2017年2月23日閲覧。 Retrieved on May 11, 2015.
関連項目
参考文献
- en:Ajo, Arizona 5/30/2006 5:20 (UTC)
外部リンク
「アホ (アリゾナ州)」の例文・使い方・用例・文例
- オフィスのセキュリティ強化のためにドアホンを設置した。
- 私たちは近くのビアホールで夕食を取った。
- ベンチがアホだから野球ができない。
- 今日このホームページを見てこんな人があほなら私はかならずどアホだと解った。
- 俺は世間で言うアホです。
- マルチするなアホ。
- そういう度を越したアホはやめて欲しいですねー。
- 彼はエアホステスと結婚した。
- アホウドリは人間を恐れない.
- 彼は、シェアホルダーを喜ばすために、彼のプレゼンテーションを偏らせていた
- アホウドリ
- アホウドリ科の種
- 非常に大きなアホウドリ
- 黒い足のさまざまなアホウドリ
- 給料の多いすべてのアホは、ひとつを買うために急いで出て行く
- クアホテルという,温泉利用の保養施設
- アホウドリという鳥
- アホウドリのひなの引っ越し
- アホウドリは絶滅危(き)惧(ぐ)種だ。
- そのため,環境省は新しい繁殖地の形成を期待して,アホウドリのひなを小(お)笠(がさ)原(わら)諸島の聟(むこ)島(じま)へ移すことを計画した。
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