アビスを渡る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/12 02:54 UTC 版)
詳細は「アビス(セレマ)」を参照 HGAの知識と会話を達成した後、アデプトは次の主要なマイルストーンに達することを選ぶだろう。つまり、顕現の現象世界とその実体の源の間の大きな溝または虚空、アビスを渡ることで、これはアデプトが熟達を達成するために渡らなければならない偉大な精神的荒野である。 この教義は説明するのが極めて難しいが、これは理想である現実と実際である非現実の間の考えの事実上の溝に対応する。アビスではすべてのことが存在し、実際は、少なくとも実在可能だが、いかなる可能な意味はなく、それらにとって精神的な現実の基層は欠如している。それらは法なしに出現している。それらは、それ故に「非常識な妄想」である。 コロンゾンはアビスの住人である。つまり彼は最後の障害としてそこにいる。もし、適切な準備で彼に会ったら、彼はエゴを破壊するためにそこにいて、アデプトがアビスの上を移動することを許す。もし準備していなければ、不運な旅行者は完全に粉々になり消滅するだろう。コロンゾンとアビスは両方ともクロウリーのConfessions (ch. 66)で議論されている。 アビスの住人の名前はコロンゾンだが、彼は本当は個人ではない。アビスは存在の空虚である。つまり、それはすべての可能な様々な形で満たされ、それぞれは虚無同様で、それ故にそれぞれは世界の唯一の真の感覚で悪魔であり——それは、現実になる事を切望する限りにおいて無意味だが極めて有害である。それらの形は、ダスト・デビルのように偶然の積み重ねで意味もなく渦を巻き、それぞれのそんな機会の集合体は、それ自体が一つになるために確立し悲鳴を上げる。「私は私!」その間ずっと気付いているにもかかわらずそのエレメントは真の結合をもたず、ちょっとした妨害がまるで騎手のように妄想を消え失せ、ダスト・デビルに会い、大地に砂のシャワーをもたらす。 しかしながら、アビスを越えた反対側には、ババロンが待っている。彼女はアデプトに完全に身を委ねるように呼びかける、アデプトがアビスを越えられるように。
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