アビジンの発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 14:20 UTC 版)
アビジンはエズモンド・エマーソン・スネル(英語版)によって最初に単離された。発見への道は、鶏に生卵白の食事を与えると、食事中にビオチンが存在するにもかかわらず、このビタミンが不足するという観察から始まった。この観察から、卵白の成分がビオチンを捕捉していると結論付けられた。スネルはこれを酵母試験を用いてin vitroで検証した。スネルは後にビオチン結合を担う卵白の成分を単離し、パウル・ジエルジー(英語版)と協力して単離した卵タンパク質がビオチン欠乏症の原因であることを証明した。その時点でこのタンパク質は研究に参加したテキサス大学の研究者らによって暫定的にavidalbumin(貪欲なアルブミンの意)と命名されていた。タンパク質の名称は後にビオチンに対する親和性に基づいて「avidin」(avid + biotin)に改名された。
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