アニメ2003年版の設定
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「アルフォンス・エルリック」の記事における「アニメ2003年版の設定」の解説
キーパーソンとして活躍するが、エドと同じ道を歩みつつも精神面で自立している漫画と違い、ブラザーコンプレックスが濃く描かれている。原作と違い、女性との恋に興味を見せている面はほぼない。性格は非常に穏やかで優しく、その優しさゆえか少々騙されやすくもある。父が失踪中であるため、ほとんど唯一の家族である兄を非常に気遣っており、また自分たち兄弟を支えてくれる周囲も気遣う言動が多い。そのため、原作のような容赦の無いツッコミはほぼない。母の人体錬成は、漫画では兄弟の合意の上で行われたが、アニメ2003年版のアルは錬成直前になって初めてエドから錬成の説明を受けており、錬成についてはその瞬間まで躊躇し続けていた。原作とは鎧の設定が異なり、グラトニーに四肢全てを喰われるなど原作であればほぼ修復不可能な損傷も、他の金属を錬成して修復することも可能。また、キンブリーに爆弾へと錬成されたり、傷の男(スカー)に賢者の石へと錬成されたりと、魂の定着方法を知らない者でもアルの鎧の錬成が可能だった。 一方で弟という共通点からスカー(傷の男)にシンパシーを抱いており、彼がエドを殺そうとした張本人でありながら親交を深め、「さん」付けで呼んでいた。エドが傷の男と衝突しそうになったとき、人となりを知ってきていたせいか、スカー(傷の男)を庇おうとすることもあった。 リオールでスカー(傷の男)と共にキンブリーと交戦し、キンブリーはスカー(傷の男)に倒されるが、キンブリーは死の間際にアルを爆弾へと錬成してしまう。アルを救うため、スカー(傷の男)は自身とリオールに突入した7000人の兵士の魂を対価として賢者の石を錬成し、アルを賢者の石そのものに変える。そのため水に入っても魂の血印が消えることが無くなる。 その後、アルはエドと共に、賢者の石を狙うホムンクルスの手から逃げ続けるも、タッカーの罠にはまり、エンヴィーによってダンテの地下都市へと攫われる。地下都市では死んだエドを生き返らせるため、賢者の石である自身を代価にしてエドを人体錬成することに成功するが、蘇ったエドは自身と自分たちの旅してきた4年間を代価にアルを錬成し、アルは10歳の肉体、かつ人体錬成を行ってからの記憶を全て失った状態で蘇る。その後はエドに会えることを信じてイズミの修行を受ける。 OVA「鋼の錬金術師 PREMIUM COLLECTION」内「SHORT COLLECTION 子供篇」にて劇場版後の世界が描かれ、曾祖父であるエドに曾孫たちが会いに行く内容になっている。 アルを演じた釘宮理恵曰く、『がらんどうの鎧の体から声を発する』という演出意図から、初期の収録では口に空き缶を当てていたらしい。後にエフェクト加工に変更されるが、釘宮理恵の出演分だけアフレコブース内の別ブースで収録していたというエピソードがある。この収録方法はアニメ2009年版でも同じである。
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