アップウォード・パニック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/16 04:06 UTC 版)
「エヴァ・パーマー・シケリアノス」の記事における「アップウォード・パニック」の解説
「アップウォード・パニック (Upward Panic)」はパーマーの自伝の題名であるとともに、彼女が造り出した新語でもある。この自伝は、南フロリダ大学の教授ジョン・P・アントン(John P. Anton。ギリシア哲学・文化)によって収集、編集された。自伝は、Choreography and Dance Studies(振付舞踊研究)政策を構成する叢書の第4巻であり、ハーウッド・アカデミック・パブリッシャーズから1993年に発行された。アントン教授は1985年に補助金を受け、ギリシャに旅行し、同地でパーマーが学びえたはずのことを調査することを許された。彼女は、自伝の執筆を1938年に開始し、1948年まで断続的に執筆し続けることになる。本書は大きく2つの部分に分けられ、第1部は伝統的に自伝的であって、そこで彼女は青年期と家庭に言及した。後半は、デルポイ大祭やのちのアメリカにおける経験について述べ、演劇的エッセーを収める。 「アップウォード・パニック」は、パーマーによって造り出された術語としては、悲劇や音楽、舞踊の最高潮において経験されるうきうきとした陽気な気分を記述する。パーマーとシケリアノスは、これらの芸術の追究が人々を相互理解のほうへ導くと信じていた。この術語それ自体は、ギリシア神話のアルカディアにその根を有し、神であるパンが語源であり、英単語 panic はその派生語である。この文脈におけるこの語「パニック」(panic)の用法は、現代英語における、否定的な、言外の語義と混同してはならない。
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