和平会議(わへいかいぎ)
紛争当事者や関係諸国を集め、和平プロセスを話し合う国際的な会議のこと。開催には主催国の外交手腕が問われ、話がまとまるまでに多くの努力を要する。
日本とアメリカの両政府は、政治的に混乱が続くアフガニスタンの復興を目指すため、ニューヨークで国際会議を開くことに合意した。この会議は、日本とアメリカの共催の形で開かれ、アフガニスタンの難民支援や国土復興などについて、主要国 (G8) と周辺諸国が集まって話し合うものだ。
ただし、北部同盟やタリバーンといった紛争当事者の参加はなさそうで、アフガニスタンの復興に向けた国際的な枠組みを協議・確認するという意味合いが強い。
日本政府は、1996年に国連総会でアフガニスタンの和平会議を提唱し、2000年に東京で実現させたという実績がある。この和平会議では、紛争当事者のタリバーンと北部同盟を呼び、当事者間の話し合いによって紛争の解決を図ろうとした。
イランなどのイスラム諸国につながりをもつ日本は、今月20日にも日米共催のアフガン復興会議を開き、来年には東京で第2回の和平会議を開くことを目指している。ヨーロッパの一部の国で異論が出ているなど、なお情勢は流動的だが、日本の国際貢献として和平会議の行方が注目されている。
(2001.11.15更新)
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