りゅう座銀河

スペース百科

りゅう座銀河

分類:銀河

名称:りゅう座銀河(Draco system)
小分類:楕円銀河
属する銀河群:局部銀河群
属する星座:りゅう座

地球から約25万光年の距離にある銀河で、局部銀河群を形成する約30個の銀河のうちのひとつです。局部銀河群に属する、しし座銀河I系およびしし座銀河II系や、こぐま座銀河、ちょうこくしつ座銀河などとともに、矮小楕円銀河に分類されます。局部銀河群には、ほかにも発見されていない矮小な銀河が多くあるといわれます。

1.見つけ方のポイントは？
初夏の空、真北高く上った2等星、エルタニンを探します。このガンマ星を南東の角とし、3〜4等星で構成されるゆがんだ四角を頭とするのが、りゅう座です。しっぽの部分は明るい星がないので、形を確認するには多少時間がかかるでしょう。りゅう座はギリシャ時代から認められていた古い星座で、中心部分の東京での午後9時の南中は7月下旬です。一角に、りゅう座銀河があり、明るさは11.9等級です。

2.どのような特徴があるの？
明るさの分布は滑らかで、均一な内部構造です。矮小楕円銀河の中では、円形に近い形に分類されます。

3.どれくらいの大きさなの？
視直径で40分×25分です。

4.地球からはどれくらい離れているの？
25万光年離れています。

5.関連した書籍の紹介
「スペース・アトラス」「銀河が語る宇宙の進化」「身近な天文学」「宇宙のしくみ」「銀河の時代(上・下)」「COSMOS(上・下)」「宇宙のしくみがわかる本」「銀河旅行」

※参考文献:河島信樹・監修/三品隆司ほか編「スペース・アトラス」PHP研究所、小平桂一ほか編「平凡社版天文の事典」平凡社、浅田英夫「MY DATA 図鑑星空フィールド日記」山と溪谷社、国立天文台・編「理科年表」丸善